こんにちは!ぱかぞーです!
今回はAppleの デバイス制御システム に関する特許情報を紹介します!
*本記事では特許6930042を引用しています。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。


- 「iPhone」「iPad」などの電子デバイスの新しい機能を知りたい人
- 新しいスマートフォンやタブレットを探している人
- Appleの製品研究開発動向を分析したい人
- 出願人(会社)について
「アップル インコーポレイテッド」 - どんな発明をしたのか
「視線と音声で操作できる電子デバイス操作方法」
この発明はこの発明は実装されていません。今度、新しいデバイスか、既存のデバイスにも適用される可能性があります。 - どんな利益が期待できるのか
「ユーザにかかる認識的負担を低減される。」
「電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。」
「ユーザが電子デバイスに手が届く範囲内にいなくとも 電子デバイスと対話することを可能にする。 」
「ユーザが騒々しい環境において、電子デバイスと対話することを可能にする。 」 - 従来の製品はどんなものだったのか
「煩雑で非効率であり、ユーザーの時間を奪ったり、バッテリーを浪費してしまっていたのです。」 - 市場性
「この発明の機能に慣れてしまうとApple製品以外を扱えなくなる可能性があるため、Appleは大きな利益を得ることが出来るでしょう。」 - まとめ
![]() | 価格:94,800円 |

【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド

Appleは有名なテクノロジー企業です。
敢えて説明する必要はありませんが、代表的な製品として「iPhoneシリーズ」「iPadシリーズ」「Macシリーズ」などを販売しています。
それ以外にもオンラインサービスを手掛けています。
Appleは創業が1976年にスティーブジョブズらによって創業されました。
最初に手掛けたのはマイクロコンピュータです。
その後、2001年に「iPod」を発表しました。
当時はウォークマンが全盛期でしたが、徐々にiPodに成り代わっていきました。
決算情報 | 2020年度 | 2019年度 |
---|---|---|
売上高 | 2745 億ドル | 2602 億ドル |
営業利益 | 663 億ドル | 639 億ドル |
経常利益 | 671 億ドル | 657 億ドル |
純利益 | 574 億ドル | 553 億ドル |
売上高が27兆円を超えています。
Appleは世界を代表する超巨大企業です。
営業利益率は約24%です。
やはり、世界を代表する企業は営業利益率も20%を超えています。
経常利益は営業利益と殆ど同じ金額になっています。
Appleは本業で最も稼いでいる安定した企業です。
純利益率は21%となっています。
3%を超えていれば財務的に問題ないと言えることから、驚異的な利益率であることがわかります。
Appleは財務的に問題のない会社と言えます。
【請求項1】
方法であって、
電子デバイスにおいて、
前記電子デバイスのデジタルアシスタントがアクティブ化されていない間に、
コマンドを実行するための音声によるユーザ入力要求の第1の部分を受信することと、
1つ以上のカメラセンサを使用して第1の凝視情報を取得することと、
音声による入力とは無関係に、
前記第1の凝視情報が1つ以上のアクティブ化基準のセットを満たすとの判定に従って、
前記電子デバイスの前記デジタルアシスタントをアクティブ化することと、
前記1つ以上のアクティブ化基準のセットが満たされたという指示を提供することと、
前記電子デバイスの前記デジタルアシスタントがアクティブ化されている間に、前記コマンドを実行するための前記音声によるユーザ入力要求の第2の部分を受信することと、
前記コマンドを実行するための前記音声によるユーザ入力要求を受信したことに応じて、
1つ以上の実行基準のセットが満たされたとの判定に従って、前記音声によるユーザ入力要求の前記第1の部分と前記第2の部分の内容に基づいて前記コマンドを実行するこ
とと、を含む、方法。

Apple が発明したのは「電子デバイスの制御方法 」です。
上記の文章のままだと分かり難いので、文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。
構成 | 請求項1 | 解釈 |
---|---|---|
A | 方法であって、 電子デバイスにおいて、前記電子デバイスのデジタルアシスタントがアクティブ化されていない間に、コマンドを実行するための音声によるユーザ入力要求の第1の部分を受信することと、1つ以上のカメラセンサを使用して第1の凝視情報を取得することと、 | 音声センサーと視線センサーを備えている。 |
B | 音声による入力とは無関係に、前記第1の凝視情報が1つ以上のアクティブ化基準のセットを満たすとの判定に従って、前記電子デバイスの前記デジタルアシスタントをアクティブ化することと、前記1つ以上のアクティブ化基準のセットが満たされたという指示を提供することと、 | 視線センサーでアシスタント(Siri)機能が起動する。 |
C | 前記電子デバイスの前記デジタルアシスタントがアクティブ化されている間に、前記コマンドを実行するための前記音声によるユーザ入力要求の第2の部分を受信することと、 | 視線でSiriが起動している間に音声入力できる。 |
D | 前記コマンドを実行するための前記音声によるユーザ入力要求を受信したことに応じて、 1つ以上の実行基準のセットが満たされたとの判定に従って、前記音声によるユーザ入力要求の前記第1の部分と前記第2の部分の内容に基づいて前記コマンドを実行することと、を含む、方法。 | 音声入力された内容のコマンドを実行する。 |
請求項1を構成分けすると、A~Dの4つの構成から成り立つ文章であることがわかります。
構成Aは発明品が音声と視線のセンサーを備えていることを説明しています。
この部分は従来の製品に顔認証がついているように特に新しい発明ではありません。
構成Bは発明品に視線を向けるだけでアシスタント機能が起動することを説明しています。
従来の製品は特定のワードを発生することでアシスタントが起動します。
「ヘイ、シリ」「OKグーグル」などのワードで起動するのが一般的なアシスタント機能です。
これに対して、発明品は視線を送るだけで起動するのです。
構成CとDはアシスタント機能が起動した後の説明をしています。
発明品はアシスタントが起動している間に音声を発することでコマンドを実行できます。
これに関しては従来の音声でアシスタントを起動した後と変わらない機能ですので、新しい発明ではありません。
従って、本発明品は、視線でアシスタント機能を起動できることが新しい部分です。
では、この発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。
【0006】
したがって、本技法は、電子デバイスを制御するための、より高速で効率的な方法及びインタフェースを電子デバイスに提供する。このような方法及びインタフェースは、任意選択的に、電子デバイスを制御するための他の方法を補完するか、又はそれに取って代わる。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減し、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作コンピューティングデバイスの場合、そのような方法及びインタフェースは、電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。このような技法は、ユーザが電子デバイスに手が届く範囲内にいない、かつ/又はユーザが騒々しい環境(例えば、電子デバイスによって生成されている音声に基づく騒音を含む)におかれた環境において、ユーザがより効率的に電子デバイスと対話することもまた可能にする。

この発明品によって、我々は、
「ユーザにかかる認識的負担を低減される。」
「電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。」
「ユーザが電子デバイスに手が届く範囲内にいなくとも 電子デバイスと対話することを可能にする。 」
「ユーザが騒々しい環境において、電子デバイスと対話することを可能にする。 」
電子デバイスは例えばiPhoneやiPadのことを指します。
発明品の電子デバイスは視線でアシスタント機能が起動し、コマンドを発声することで電子機器を操作できます。
つまり、デバイスを操作するのに一回の発声で済むのです。
その為、ユーザーは発声でアシスタント機能が起動したのかを認識しなくともコマンドを発声できるので負担を減らすことが出来ます。
また、アシスタント機能の起動トリガーが視線であるとアシスタント機能が起動した通知をしなくとも良いので待機電力を節約でき、バッテリーを長持ちさせることもできます。
そして、視線でアシスタント機能を起動できるので、電子デバイスが人込みなど周囲がうるさい環境でも起動させることが出来ます。
【背景技術】
【0003】
ユーザは、電子デバイスを制御するために、キー押下及び音声入力などの入力を提供することが多い。例えば、ユーザは、デバイスのボタンをアクティブ化するか、又はトリガフレーズを発語して、デバイス上のアプリケーションを開始する。このような入力は、ユーザが手の届く範囲内にいるか、又はマイクロフォンの範囲内にいることが必要となることが多い。
【0004】
~省略~
デジタルアシスタントは、その発語入力からユーザの意図を解釈し、そのユーザの意図をタスクへと動作化し、そのタスクを実行することができる。一部のシステムでは、この方法でタスクを実行することは、タスクが認識される方法において制約を受け得る。しかしながら、一部の場合には、ユーザは、特定のコマンドのセットに制限され、ユーザは、自然言語発語入力を使用して、デジタルアシスタントにタスクを実行するように容易に指示することができない場合がある。更には、多くの場合には、デジタルアシスタントは、以前のユーザ挙動に基づく適応ができず、同様に、ユーザエクスペリエンスの望ましい最適化に欠けている。

従来の電子デバイスの制御方法は、「煩雑で非効率であり、ユーザーの時間を奪ったり、バッテリーを浪費してしまっていたのです。」
従来の電子デバイスを制御する方法は、複数回のキー、又は打鍵を操作する必要があります。
また、デバイスのボタンをアクティブ化するためにユーザが腕の長さの距離内にいることも必要です。
このように従来の方法では、必要以上の時間がかかり、ユーザの時間及びデバイスのエネルギーを浪費していたのです。
「この発明の機能に慣れてしまうとApple製品以外を扱えなくなる可能性があるため、Appleは大きな利益を得ることが出来るでしょう。」
この発明は電子デバイスの新しい遠隔操作方法です。
現在の電子デバイスの遠隔操作方法は声で操作する方法しかありません。
声でアシスタント機能を起動し、声でコマンドを電子デバイスに入力しています。
その為、声が届いたのかを確認してから、次のコマンドを発声する必要があります。
この操作方法だけでも十分に便利なのですが、声がデバイスに認識されたのか確認するための待機時間とそれに合わせてバッテリーが消費されます。
この待機時間やバッテリーの消費は一回の操作ではそこまで苦にはなりませんが、何度も繰り返し利用すると大きな浪費となります。
この点を課題と捉えてアップルは研究開発を進めていたのです。
ユーザーは人の目を見て話すように、デバイスを見て話すことで操作できるようになります。
このことによって、よりデバイスに話しかけるように自然な発声でデバイスを操作できるようになります。
◆Appleは「視線と音声で操作できる電子デバイス操作方法」を発明した。
◆発明品によって我々は 、
「ユーザにかかる認識的負担を低減される。」
「電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。」
「ユーザが電子デバイスに手が届く範囲内にいなくとも 電子デバイスと対話することを可能にする。 」
「ユーザが騒々しい環境において、電子デバイスと対話することを可能にする。 」
◆この発明は実装されていません。今度、新しいデバイスか、既存のデバイスにも適用される可能性があります。
![]() | 価格:94,800円 |

◆従来の製品は 「煩雑で非効率であり、ユーザーの時間を奪ったり、バッテリーを浪費してしまっていたのです。」
◆ 「この発明の機能に慣れてしまうとApple製品以外を扱えなくなる可能性があるため、Appleは大きな利益を得ることが出来るでしょう。」