こんにちは!ぱかぞーです!
今回はデサントのバックパックに関する特許を紹介します!


デサントジャパン株式会社

特許第6829751より引用
デサントジャパン株式会社

今回の出願人はスポーツ用品で有名なデサントジャパン株式会社じゃな。
従業員は3000人を超えておる大企業じゃ。

スポーツが好きな人は知っている人が多そうだけど、ナイキとかアディダスの方が知っている人が多そうだね。
代表的な商品もあまり思いつかないや。

ミズノ、ヨネックス、ゴールドがライバル会社じゃな。
ミズノに次ぐ売り上げを記録しておるぞ。
韓国での売り上げが柱となっているそうじゃ。
特許第6829751より引用
【請求項1】
バックパック本体と、 前記バックパック本体の背面部に設けられた背負い用の肩ベルトと、 前記バックパック本体の背面部に設けられたスペーサー部材とを有するバックパックであって、 前記スペーサー部材は、ベース部と、ベース部から使用者の背中側に突出した突起部を有し、 前記スペーサー部材は、上下方向に5つの領域に等分に区分され、上側から第1領域、第2領域、第3領域、第4領域および第5領域を有し、 前記突起部は、少なくとも前記第1領域および前記第5領域に設けられ、 前記第1領域に設けられた突起部の少なくとも一部は、前記肩ベルトの上端を通り幅方向に延びる仮想線に対して、下方に10cm以内の範囲にあり、 前記第5領域に設けられた突起部の少なくとも一部は、前記肩ベルトの下端を通り幅方向に延びる仮想線に対して、上方に10cm以内または下方に5cm以内の範囲にあり、 前記第1領域には、前記突起部が幅方向に複数並んで配置されて第1突起部群が形成され、 前記第5領域には、前記突起部が幅方向に複数並んで配置されて第2突起部群が形成され、 前記第1突起部群は、幅方向の中央部の突起部が、幅方向の両端部の突起部よりも高く形成され、 前記スペーサー部材には、前記突起部が設けられない通気領域が、前記第4領域の少なくとも一部を含んで、前記スペーサー部材の幅方向の全体にわたって上下方向に5cm以上の長さで形成されていることを特徴とするバックパック。

難しいことを書いておるが、バックパック本体と背中の間にスペーサー部材を設けたバックパックを発明したのじゃ。
そのスペーサーの具体的な特徴を後半の部分に書いておるのじゃ。

リュックと背中の間にクッションのようなものを設けたってこと?
それって他のリュックにもあるよね?
なんで特許として認められたの?

この特許には従来のリュックでは通気性を良くするために、クッションを凹凸にして背中とリュックの間に隙間を作ることで蒸れを防いでいたようじゃ。
それに対してこの特許では、人間の骨格から蒸れやすい部分の通気性を上げるなど工夫を凝らしたようじゃ。

じゃあ、今までのものよりかなり通気性が良くなるんだね!

人間工学に基づいた商品作りは面白みがあって購入意欲を高められるからのう。
汗をかきやすい夏の時期にはぴったりのリュックじゃ。
特許第6829751より引用
【発明の効果】
【0019】
本発明のバックパックによれば、使用者の背中の下部における通気性が高まり、長時間バックパックを背負っても背中の蒸れを抑えることができる。背中の下部は、背骨に沿った部分とその両側の脊柱起立筋に沿った部分の幅方向の全域にわたって、汗をかいたときに不快に感じやすいことから、当該部分に対応してバックパック本体と使用者の背中の間に通気空間が形成されるようにすることにより、背中からの熱や蒸れが外部に放出されやすくなり、汗をかいたときの不快感を低減することができる。

最大の利点は、「汗による不快感を抑えられる」ことじゃな。

僕もリュックを良く背負うけど、夏になるとどうしても汗かいて背中だけ濡れて嫌な気持ちになるんだよね。
それを解決できるならうれしいな!

デサントの発明者は「不快感」を意識してモノづくりをしたのが良い発明に繋がったのじゃな。
リュックはどうしても身体との密着感が必要になるからどうしても蒸れやすいからのう。
それを身体の構造に着目して発明に至ったのは凄いのう。
【背景技術】
【0002】
従来、使用者の背中での通気性を高めて蒸れを抑えるために、背面部に工夫を施したバックパック(リュックサック)が様々知られている。例えば、特許文献1には、背中と接する部分に通気性のある板を取り付けたリュックサックが開示されている。特許文献2には、リュックサックと背中との間に、クッション性の発泡樹脂材料からなる棒状部材をすだれのように並べて空気が流れる間隙を形成したリュックサックが開示されている。特許文献3には、リュックサック本体の背当て部に、背当て部を縦断する凹部を形成し、該凹部が背当て部の中央側ほど幅広に形成されたリュックサックが開示されている。特許文献4には、肩ベルトを備える背負い式の収納袋の背面側の下部にエアバッグを設けたリュックサックが開示されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように従来様々なバックパックが提案されているが、より効果的に使用者の背中での蒸れを抑えることができればなお望ましい。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用者の背中での蒸れを抑えることができるバックパックを提供することにある。

昔から背中の蒸れを少なくしようといろいろ工夫しておったのじゃな。
しかし、身体の発汗箇所と不快に感じる箇所を調べて、その情報をもとにリュックを作ったのはデサントだけだったのじゃ。

確かに汗をかく場所と感じる場所を抑えてモノづくりすれば、合理的に不快感を感じないリュックができるよね。

どうしてもリュックは背負わないといけないし、クッションのような機能を付けないと背中が痛くなってしまうから、どうしても背中の蒸れは避けようがなかったのじゃ。
あとは実際に試着してみて、試してみるといいかもな。
具体的な商品名は「エアロストリームバックパック」じゃ。
ビジネスをイメージしておるが、派生品もでておるかもしれんから、一度調べてみるとよいぞ。

調べてみたら凄い機能的なスペーサーだったよ!
硬さがわからないけど背中のツボ押しみたいな効果もありそうだよ!
今度お店で試してみよっと。
◆デサントが人間工学に基づいた特長的なスペーサのあるバックパックを発明した。
◆発明されたバックパックによって長時間背負っても背中が蒸れにくくなった。
◆この発明は「エアロストリームバックパック」である。
◆今後20年間、同業他社はこのバックパックを真似することが出来ない。
もし、流行した場合、デサントが独占的に製造販売できるので売り上げを大きく伸ばす可能性が高い。