こんにちは!ぱかぞーです!
今回はハウス食品ののっける調味料シリーズに関する特許を紹介します!


ハウス食品
果汁ペーストのチューブ
果汁をかけてもから揚げなどサクサク感を損なわない
・果汁が食品に浸透して食感が損なわれない
・見た目が良い

特許6850857より引用
【出願人】 ハウス食品株式会社

今回の出願人はカレーのルーで有名なハウス食品じゃな。
従業員は6000人を超える大企業じゃ。

ハウス食品と言えばバーモンドカレーだね!
小さい頃からずっとお世話になっているよ。

カレールーでは業界トップの売り上げじゃ。
食品業界の中では中堅メーカーじゃな。
米国では豆腐が売れていたり、中国市場を開拓しておるそうじゃ。
子会社に壱番屋があるぞ。

壱番屋ってココイチのことだよね!
知らなかった!
特許6850857より引用
【請求項1】
25℃で3000~20000mPa・sの粘度を有し、 ストレート換算で50質量%以上の果汁と、 澱粉とを含有し、 内容物を絞り出すように構成された可撓性容器に充填されている、ペースト状組成物。

シンプルな文言で良い特許じゃ。
この請求項の文章が短いほど、特許として権利範囲が広く、他社牽制できるのじゃ。
果汁と澱粉を混ぜてペースト状にした調味料を発明したのじゃな。

それってワサビのチューブみたいなやつ?

そうじゃ。
ハウス食品ではポピュラーシリーズとして発売しておるぞ。
今回の特許はその中でものっける調味料シリーズみたいなものじゃ。

ワサビとかショウガとかのチューブって前からあるよね?
今回の発明とは何が違うの?

この特許では、例えばレモン汁をペースト状にすることが書かれておるぞ。
レモン汁は液体じゃから食べ物にかけても垂れてしまうのじゃが、ペーストにすることで垂れなくなるのじゃ。
特許6850857より引用
発明の効果】
【0007】
本発明によれば、保形性を有する形態で果汁を食品に添加することができる組成物が提供される。

最大の利点は、「果汁を垂れることなく食品にのせられる」ことじゃ。
レモン汁など果汁をから揚げにかけても垂れてお皿に流れてしまう課題を解決したのじゃ。

確かに、から揚げにレモン汁をかけても思った以上にレモンの味がしないから多めにかけちゃうんだよね。

一時期、味ぽんでもジュレタイプが流行ったことがあったじゃろ?
それの派生した発明じゃな。
ジュレじゃなくてペースト状だから見た目はワサビのように見えるかもしれんが、味はしっかりしそうじゃ。

柚子胡椒のチューブを使ったことがあるよ。
そんなイメージなのかな?
今度買って試してみるよ!
特許6850857より引用
【0005】
本発明者は、保形性を有する形態で果汁を食品に添加することができれば、果汁が食品に浸透しにくくなり、有用であると考えた。尚、保形性を有する組成物として、ゲル状の組成物も考えられるが、ゲル状の組成物を用いた場合には、クラッシュゼリーの崩れた形状が残る場合がある。そのため、外観の観点から、ゲル状ではなくペースト状の組成物が好ましい場合もある。
そこで、本発明の課題は、保形性を有するペースト状の形態で果汁を食品に添加することができる、組成物を提供することにある。

他社と比べて優れている点は、2つじゃ。
・果汁が食品に浸透して食感が損なわれない
・見た目が良い

またから揚げの話になっちゃうけど、食べる直前にレモンをかければサクサク感が失われないんだけど、先にレモン汁をかけてしまうとふやけてべちゃっとした食感になっちゃうんだよね。
昔、居酒屋で友達と先にかけるか後にかけるかでもめたことがあったよ。

ペーストとすることでサクサク感が失われないことは良いことじゃな。
見た目に関しては賛否両論がありそうじゃ。
レモンを添えることで見た目も良くなるしのう。
◆ハウス食品がペースト状の果汁チューブを発明した。
◆発明された果汁チューブによって揚げ物などサクサク感が失われずに良い触感を維持することが出来る。。
◆この発明はポピュラーシリーズ「のっけるレモンペースト」「紅ショウガペースト」「かぼす&すだちペースト」としてハウス食品から発売されている。
◆今後20年間、同業他社は商品を真似することが出来ない。扱いやすくなったものの、果汁を絞ったり、見た目で楽しむことができることが利点でもある。従って、好む人と嫌う人がはっきりと分かれそうな商品である。一方で単価が安いことから多くの人が購入しないと売り上げに繋がらないので、コンセプトと売り上げの相性が悪い商品のように思える。