こんにちは!ぱかぞーです!
今回はミズノのゴルフシューズに関する特許を紹介します!


ミズノ
2種類の突起物があり、スパイクに当たる突起物の高さが外周部の突起物よりも低いゴルフシューズを発明した。
硬い路面でも柔らかい地面でも安定して歩けて滑らない。
・硬い路面で容易に歩くことができる。
・柔らかい地面ではスリップが防止される。

特許6903722より引用
【出願人】 美津濃株式会社

今回の出願人はスポーツ用品で有名なミズノじゃな。
従業員は4000人弱の大企業じゃ。

ミズノとシューズだね!
ランニングシューズとか有名だよね。
日本のシューズメーカーだから日本人の足の形を熟知しているんだよね。

業界トップクラスの売り上げじゃ。
競技の中では競泳、ゴルフ、野球用品に強いようじゃ。
最近では海外事業にも力を入れているそうじゃ。

ミズノはどんな特許を取得したんだろう!
特許6903722より引用
【請求項1】
ゴルフシューズ用のソールであって、前記ソールの下部において前記ソールから下方に突出しかつ前記ソールの下側周縁部に足長方向に沿って配置された複数の第1突起部と、前記ソールの下部において前記ソールから下方に突出しかつ前記ソールの下側周縁部に囲まれた領域に足長方向に沿って配置された複数の第2突起部と、を備え、前記第2突起部は、足幅方向に対向する前記第1突起部同士の間に配置されており、前記第2突起部の下端部は、前記各第1突起部の下端部よりも先鋭状に形成されており、前記ソールの厚み方向において、前記各第1突起部の下端部と前記第2突起部の下端部との間には、前記第2突起部の下端部が前記各第1突起部の下端部よりも上方に位置するように構成された比高が設けられ、着用者の足のアーチ部に対応する前記ソールのアーチ領域では、前記比高が、前記アーチ領域と異なる前記ソールのその他領域における前記比高よりも大きくなるように構成されている、ソール。


今回の特許はゴルフシューズ用のソールの発明じゃな。

見た目でもわかるけど、かなり特殊な形をしたソールだね。

サッカーのスパイクや、雪国で使うような突起物があるソールじゃな。

今回の発明はこの突起物の形が特許として認められたの?

形もそうじゃが、特許の主要な構成は、異なる二つの突起物が存在と、それらの配置と、高さの比が重要となっておるぞ。
よくあるスパイクは靴底から針が飛び出している計上じゃ。
じゃが、この発明はソール円周部の方がスパイクの針よりも高いのじゃ。

それだと、地面にスパイクが刺さらないから滑るんじゃないの?

アスファルトの様な硬い地面だと、スパイクが刺さらないのじゃが、ソールの円周部は接地するのじゃ。
硬い地面ではそもそもスパイクがない方が接地面積が多くなるから滑りにくくなるのじゃ。
逆に、芝生など軟らかい地面だと、体重でソール内側に地面が入り込むからスパイクと接地して滑りにくくなるという優れた効果を発揮できるのじゃ。

確かに、普通のスパイクシューズだと芝生の上だと歩きやすいんだけど、移動するときにアスファルトの上を歩くとスパイクが邪魔で歩きにくいんだよね。
これを解決できるのがこの発明なんだね!
特許6903722より引用
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本開示によると、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることができる。

最大の利点は、「様々な状況の地面でも滑らないし、安定する効果」が得られることじゃ。
異質な効果というよりも顕著な効果じゃな。

ゴルフって基本は芝だけど、打ち損じると硬い地面の上から始めることになるんだよね。

サッカーだと、芝の上だけしかプレーしないしのう。
いろんな環境でプレーするゴルフにとっては最適なシューズじゃな。

スパイクがあるのとないので二つシューズを持っていればいいんだけど、多くの人はそこまでして履き替えないしね!1足2役のちょうどいいシューズだね!
特許6903722より引用
【0013】
第1の形態では、上記比高により、第2突起部がアスファルト等により整地された比較的硬い路面に対して接地し難くなる。これにより、第2突起部が路面に引っ掛かりにくくなる一方、複数の第1突起部が路面に対して安定的に接地するようになる。その結果、ソールをゴルフシューズに適用した場合において、該ゴルフシューズを着用した者(以下「着用者」という)は、路面上を容易に歩くことができる。一方、ゴルフ場に設置された芝生のような比較的柔らかい地面では、着用者の自重によりソールが地面に対して落ち込みやすくなる。これにより、複数の第1突起部および第2突起部の双方が地面に対して接地するようになる。この接地時において、各第1突起部の下端部よりも先鋭状に形成された第2突起部の下端部が芝生にくい込むようになる。その結果、芝生上でのスリップが防止される。すなわち、比較的柔らかい地面では、第2突起部によりグリップ力が発揮される。したがって、第1の形態では、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることができる。

他社と比べて優れている点は、2つじゃ。
・硬い路面で容易に歩くことができる。
・柔らかい地面ではスリップが防止される。

両方とも当たり前の様な気がするんだけど同業他社の発明者は考えたことがなかったの?

今までの発明品はスパイクが高いものと、スパイクが無いものしかなかったのじゃ。
スパイクが高いと芝生では滑りにくくなるのじゃが硬い路面では歩きにくいのじゃ。
スパイクが無いと芝生で滑ってしまうじゃろ?
今回の発明は今まで両立できなかった機能を両立できたところがすごいのじゃ。
◆ミズノがスパイクの高さを調整したゴルフシューズを発明した。
◆発明されたゴルフシューズによって硬い路面でも柔らかい地面でも安定して歩けて滑りにくくなる。
◆この発明は「GENEM」として発売されている。
◆今後20年間、同業他社は商品を真似することが出来ない。ゴルフシューズに限らず、硬い路面と柔らかい地面を歩きやすく滑りにくい機能は非常に価値がある。しかし、スポーツは高パフォーマンスを求める人が多いため万能性よりも専門性な機能を求められる。従って、万能的な機能を求めるのは初心者やシューズの数を減らしたい人に限る。そしてそのような人は高額なものよりは購入しやすい低額なものを好む。GENOMEの価格は数万円となっており、初心者が手を出すには高額と思える。シューズの性能とニーズと価格が合っていないように思えるため売れるような要素があるとは思えない。売れ行きを良くするためには価格を下げ、敷居を低くするか、実際に装着した時に従来のスパイクと同等かそれ以上の機能であることを証明する必要があると思われる。