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釣れない魚が釣れるようになる【特許取得】マドタチのハニタス(新型ルアー)

こんにちは!ぱかぞーです!
今回はマドタチ株式会社ルアーに関する特許を紹介します!

*本記事では難解な特許をなるべく分かりやすく解説していきます。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

ルアー
【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他社よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

消費者は正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができます。
◆特許を取得した企業に独占的排他的な権利を与えられることから投資家は該特許製品に価値があると判断できるならば投資対象となります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。
就活生は今後数十年間務めるかもしれない会社の将来性を判断することが出来ます。

特許庁

目次

出願人(会社)について

マドタチ株式会社

どんな発明をしたのか

胸ヒレを回動させることができるルアー

どんな利益が期待できるのか

ユーザーは、「より多くの魚を釣れることができる」ようになります。

同業他社と比べて優れている点

ルアーアクションが大きくない為、従来のルアーとの動きが異なる。

市場性

この発明品は 釣りを趣味とする購買層を考えると、多少価格が高くとも性能が認められれば売り上げが伸びる可能性が高いと思われます。

まとめ

出願人(会社)について

特許6710385より引用

【出願人】 マドタチ株式会社

  • 【本社】
    大阪府東大阪市大蓮北4丁目3番35号
  • 【上場】
     非上場
  • 【設立】
    2019年2月6日
  • 【従業員】
    不明
  • 【売り上げ】
    348億(2020年度)
  • 【業種】
    物販
  • 【時価総額順位】
    データ無し
  • 【競合他社】
    不明
釣り人

マドタチ株式会社ルアー製造メーカーです。
上場していない為、企業情報が少ないのですが、分かったことを書いていきます。

設立が2019年ですから、かなり新しい会社です。
また、都心にオフィスがあり、3Dプリンターを所有しています。

本発明品も3Dプリンターで試作したと思われます。

若い会社ではありますが、設立と同じタイミングで出願しています。
本発明品を開発したことを受けて事業化しようと考えたのかもしれません。

事業として利益が見込めると判断されるほどの発明品は一体どんなものなのでしょうか。

どんな発明をしたのか

特許6618065より引用
  【請求項1】
  水面付近又は水中を遊泳させるルアーであって、  前記ルアーの本体部と、  前記本体部の両側面の少なくとも一方に設けられ、遊泳時に水流抵抗を付与する抵抗部と、を備え、  前記抵抗部は、当該抵抗部に対して前方から後方に向かう方向に力が作用することにより所定の角度で位置決めされた状態になるものであり、  前記抵抗部を前記本体部の側面に対して交差する軸周りに回動可能に構成し、前記抵抗部を回動させつつ、回動させた位置で位置決めを可能にしたことを特徴とするルアー。

特許6618065 より引用「 発明品の ルアー 」

マドタチ株式会社 が発明したのは「ルアー」です。

上記請求項の文章のままだと、理解し難いので文章を区切って、それぞれを解釈をしていきます。

構成請求項1解釈
水面付近又は水中を遊泳させるルアーであって、一般的なルアーであることの説明
前記ルアーの本体部と、ルアーの魚を形態している部分を説明
前記本体部の両側面の少なくとも一方に設けられ、遊泳時に水流抵抗を付与する抵抗部と、を備え、魚の胸ヒレの部分があり、その突起物が水流に作用する説明
 前記抵抗部は、当該抵抗部に対して前方から後方に向かう方向に力が作用することにより所定の角度で位置決めされた状態になるものであり、胸ヒレが水流で角度が変わることを説明
前記抵抗部を前記本体部の側面に対して交差する軸周りに回動可能に構成し、前記抵抗部を回動させつつ、回動させた位置で位置決めを可能にしたことを特徴とするルアー。胸ヒレの角度を調整可能であることを説明

請求項1を構成分けすると、A~Eの5つの構成から成り立つ文章であることがわかります。

構成AとBは、発明品がよく目にするルアーと近い形をしていることを説明しています。

構成C~Eは、従来の市販品には無い発明品の特徴の部分を説明しています。
特許用語で言い換えると、新規性の部分です。

構成C~E を私なりに解釈すると、「発明品のルアーには胸ヒレがついており、その胸ヒレの角度を変えることができ、角度を変えることで水流を変化させてルアーアクションを変えることができる発明である」ということと思われます。

この解釈からもある程度、予測できてしまうのですが、この発明品は一体どんな利益をユーザーにもたらしてくれるのでしょうか。

どんな利益が期待できるのか

特許6618065より引用

【発明の効果】

【0032】
  本発明のルアーによれば、抵抗部の角度が調節可能であるので、状況に応じたルアーアクションの設定が可能であり、自然の魚の遊泳に近い遊泳をさせることが可能なルアーを提供することができる。

特許6618065 より引用「 胸ヒレ部分の稼働の様子」

この発明品のルアーは「 自然の魚の遊泳に近い遊泳をさせることが可能 」であると書かれています。

ルアーは疑似餌ですから、自然の魚に近い動きをすることで魚を釣りやすくなるというのが一般論です。

しかし、魚も学習能力があるのか、従来のルアーでは疑似餌であることがばれてしまうことがあると書かれています。

そこで、従来のルアーとは異なる方法で自然の魚と近い動きをさせることでより釣りやすくなれるルアーを発明したのです。

この部分が発明品の効果の部分です。
特許用語で言い換えれば、顕著な効果の部分です。

ユーザーにとっては、本発明品を含む複数の動きの異なるルアーを持っていれば、様々な魚に対応することができ、より多くの魚を釣ることができるようになるでしょう。

同業他社と比べて優れている点

特許6618065より引用

【発明が解決しようとする課題】
【0005】
  特許文献1の発明は、前記下顎部の回動角度を変化させることにより、一つのルアーで多様なアクションを起こさせることが可能とされている。上述のように下顎部やリップを設けたルアーは、当該下顎部やリップの抵抗が大きく、アクションが大きいため、集魚効果が得やすいとされている。
【0006】
  しかしながら、頻繁にルアー釣りが行われているような場所においては、ルアーに慣れた魚(以下、すれた魚とも称す)が増え、上述のようにアクションが大きいルアーは、魚に偽物であることが見破られやすくなっている。従って、すれていない魚だけではなく、すれた魚に対しても釣果を上げることができるルアーが求められている。

特許6618065 より引用 「発明品の内面図」

同業他社の従来のルアーは、ルアーアクションを起こす部分が下顎部分だったのです。

ルアーの下顎部分は水流を大きく変化させ、ルアー本体を大きく動かしていました。
そして動きを大きくすることで自然の魚と近い動きをさせていました。
しかし、ルアーを頻繁に使われる場所では、魚がその動きを慣れて見破ってしまうのか、釣れなくなる現象が起きていました。

この点に着目したマドタチ株式会社は今までとは違う方法でルアーの動きを制御し、従来のルアーの動きに慣れてしまった魚を釣れないか考え始めたのです。

その結果、本発明品が誕生したのです。

市場性

ルアーは釣りに使われる道具です。
釣りは子供から大人まで楽しめる趣味ですから、年齢の市場範囲は広いでしょう。

また男性だけではなく女性も楽しめる趣味です。

釣りは趣味としても決してマイナーではありません。
多くの人は釣り堀などで一度くらいは経験したことがあるでしょう。

しかし、ルアー釣りになってくると、釣り手の技術力で本物の魚の様な動きをさせる必要が出てきます。

その為、多くの人はルアー釣りを経験したことが無いでしょう。
また、ルアー釣りをやった人でも難しくて諦めている人も多いと思います。

従って、ルアー市場は玄人の市場である為、メインの購買層は成人して趣味に時間とお金を割ける人になってきます。

本発明品は特許取得品である為、多少価格が高くとも性能が認められれば売り上げが伸びる可能性が高いと思われます。

購買層のペルソナを考えると、釣果に見合った性能であれば高価であっても購入してくれるからです。

まとめ

◆ マドタチ株式会社 は「胸ヒレを回動させることができるルアー」を発明した。
◆発明されたルアーによってユーザーは、「より多くの魚を釣れることができる」ようになります。
◆この発明は「ハニタス」として販売されています。
◆ この発明品は 釣りを趣味とする購買層を考えると、多少価格が高くとも性能が認められれば売り上げが伸びる可能性が高いと思われます。

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