こんにちは!ぱかぞーです!
今回はキッコーマン株式会社のトマトケチャップに関する特許を紹介します!
*本記事では難解な特許を分かりやすく解説していきます。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

- 出願人(会社)について
◆キッコーマン株式会社 - どんな発明をしたのか
◆高濃度リコピンのトマトケチャップ
「リコピンリッチシリーズ」として販売中
*商品詳細は下記リンク参照 - どんな利益が期待できるのか
◆ユーザーは美味しいトマトケチャップを食べながら美白効果や、生活習慣病の予防効果を得られるようになる。 - 従来の製品はどんなものだったのか
◆従来の製品は匂いが臭くなる為、高濃度のリコピンを配合できなかった。 - 市場性
◆本発明品は売れることは間違いありませんが、直ぐではなく長期的に売れていくようになるでしょう。既存のトマトケチャップが気づいた時にはすべて高濃度リコピンにおきかわっているかもしれません。 - まとめ
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特開2021-40645より引用
【出願人】キッコーマン株式会社

キッコーマン(株)は有名な食品メーカーです。
代表的な製品は皆さんご存じの醤油ですね。
四季報情報では、しょうゆ最大手でシェア約3割、北米が利益柱に成長、デルモンテ加工食品のアジア商標権所有しているそうです。
設立は大正6年です。
設立から100年も経っている超老舗メーカーです。
最初に取り扱った製品はもちろん醤油で、次に扱ったのがソースです。
昔から取り扱っている製品が今でも売り上げの主力になっているのは凄いですね。
決算情報(2020年度) | キッコーマン |
---|---|
売上高 | 4681億円 |
営業利益 | 426 億円 |
経常利益 | 414 億円 |
純利益 | 288 億円 |
売上高は4500億円を超えていますから、巨大企業であることがわかります。
営業利益率は売上高の10%です。
食品業界は薄利多売でCMなどイメージ戦略で売り上げが左右されますから広告費が嵩むものです。
それでも営業利益率が10%なのはさすが大手企業というところでしょうか。
営業利益と経常利益がほぼ同じ金額です。
キッコーマンは本業で稼ぐ力が強い企業であることがわかります。
純利益率は売上高に対して6%です。
利益率が約3%以上であれば経済的優良企業ですから、キッコーマンは利益率が高く、優良企業であることがわかります。
そんな老舗巨大食品メーカーのキッコーマン(株)は、一体どのような出願をしたのでしょうか。
特開2021-40645 より引用
【請求項1】
30mg/100g以上50mg/100g以下のリコピンと、果実又は穀類の酵母発酵物を酢酸発酵した醸造酢とを含む、トマトケチャップ。

キッコーマン(株) が発明したのは「トマトケチャップ 」です。
上記の文章のままだと分かり難いので、文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。
構成 | 請求項1 | 解釈 |
---|---|---|
A | 30mg/100g以上50mg/100g以下のリコピンと、 | 特定量のリコピンが含まれている |
B | 果実又は穀類の酵母発酵物を酢酸発酵した醸造酢とを含む、 | 果実か穀類を発酵されたものを更に発行している |
C | トマトケチャップ。 | 調味料 |
請求項1を構成分けすると、A~Cの3つの構成から成り立つ文章であることがわかります。
構成AとBが、発明品の画期的な(本質)部分です。
リコピンの含有量と異なる手法で2段階発行した果実か穀類をトマトケチャップに含ませていることを新しい発明の構成とキッコーマンが主張しているのです。
まだ、審査前の出願ですから、これから審査官が審査を行います。
その際にキッコーマンの主張が確かであるのかを判断していきます。
キッコーマンの主張が確かであれば、従来のトマトケチャップは請求項1のような成分を含んでいません。
では、これらの成分が含まれることによってこの発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。
特開2021-40645 より引用
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リコピンを高濃度に含有していても、通常よりも幅広い塩分濃度の範囲で、香味の良いトマトケチャップを得ることができる。

この発明品の効果は「高濃度リコピンであっても美味しいケチャップを食べられる。」です。
リコピンはトマトやスイカに含まれる赤い色素のことで、体内の過剰な活性酸素を消去する抗酸化物質です。
美容効果や、生活習慣病の予防効果があると注目されています。
身体に良いリコピンを摂取できるトマトケチャップをさらにリコピンリッチにしたのが本発明品です。
普段から良く使う調味料に身体に良い成分が多く含まれるようになれば嬉しいですね。
トマトケチャップにはリコピンが含まれていて、身体に良いことは昔から知れらていますから、今回の発明は、特許用語でいえば「顕著な効果」で権利化を目指しています。
特開2021-40645 より引用
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、トマトケチャップ中のリコピン濃度を高めると、リコピン由来の特有の臭いや濃縮トマト由来の特有の臭い、すなわち、油脂様臭、ムレ臭、焦げ臭等で表現されるような官能特性が認識されるようになるため食品としての香味や嗜好性が低下したり、また溶剤を用いて添加物として調製されたリコピン濃縮物のような製剤を配合すれば日本農林規格(JAS)から外れることから、高リコピン含有トマトケチャップは望まれているにもかかわらず実現できていなかった。

従来のトマトケチャップではリコピンの濃度を濃くすると、臭ってしまうのです。
リコピンは身体に良い成分なのですが、匂いが良くないのです。
良薬口に苦しというように、身体に良いものは苦みや匂いが臭かったりするのです。
トマトケチャップが美味しいのは美味しさの成分がリコピンよりも濃いからなのです。
ですから、リコピン濃度の高いトマトケチャップを市販化することができなかったのです。
その昔からの課題を解決したのが本出願の発明品です。
トマトケチャップは日本の家庭に限らず、世界の多くの地域で使われています。
人類の食事に愛されるケチャップが高濃度リコピンになれば、世界中の人が健康になっていくでしょう。
需要は間違いなくあります。
後は、高濃度リコピンのトマトケチャップの実際の効果がどの程度かがわかれば売れることは間違いないでしょう。
本発明品は出願されたばかりですから、長期的に使用されることでそのような結果もついくると思われます。
従って、売れることは間違いありませんが、直ぐではなく長期的に売れていくようになっていくでしょう。
既存のトマトケチャップが気づいた時にはすべて高濃度リコピンに変わっているかもしれません。
◆キッコーマン(株)が「高濃度リコピンのトマトケチャップ」を発明した。
◆発明されたトマトケチャップによってユーザーは、「美味しいトマトケチャップを食べながら 美容効果や、生活習慣病の予防効果を得られるようになります。」
◆この発明は「リコピンリッチシリーズ」として販売されています。
*詳細は下のリンクからご確認ください。
◆従来のトマトケチャップは臭くなる為リコピン濃度を高くできなかった。
◆本発明品は 売れることは間違いありませんが、直ぐではなく長期的に売れていくようになっていくでしょう。既存のトマトケチャップが気づいた時にはすべて高濃度リコピンに変わっているかもしれません。
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