こんにちは!
エジソンの発明書の管理人ぱかぞーです!
今回は特許6986759を紹介していきます。
*本記事では特許6986759を引用しています。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

- バルミューダーが新たに特許を取得した製品がどんなものか知りたい人
- 業界関係者でバルミューダーについて情報を集めたい人
- 新しい炊飯器の購入を考えている人
- 出願人(会社)について
「バルミューダー」 - どんな発明をしたのか
「粒感のある食感で濃厚な味のご飯を炊き上げることができる炊飯器」 - どうやって発明したか
「先に低温加熱し、お米に水分を吸わせ、その後に高温加熱することで釜内で熱対流を生じさせた。」
【課題】
粒感のある食感で濃厚な味のご飯を炊き上げることができる炊飯器を提供する。
バルミューダが発明したのは「粒感のある食感で濃厚な味のご飯を炊き上げることができる炊飯器」です。
近年、高性能な電気炊飯器が様々なメーカーから発売されています。
多くの炊飯器は、飯米から「おねば」と呼ばれる澱粉を主成分とする粘液質の液体を出すような炊飯が行われています。
おねばは食べた瞬間は甘味として感じられますが、おねばを出す過程で米が傷付いて味の成分も漏出しており、炊き上がったご飯が粒感のある食感にはならず、濃厚な味にもなりません。
また、炊飯器では炊きムラの抑制が課題となっています。
例えば釜の中の米が釜の熱でのみ加熱される場合には、釜の中の外側(釜の周壁や底壁に近い側)にある米は温度が上がって水を吸いやすくなる一方、釜の中の内側(釜の周壁や底壁から遠い側)にある米は温度が上がらず水を吸いにくく炊きムラになりやすいので、これを回避するために短時間で釜の中の水を熱湯にするとともに、米を対流させたりおどらせたりする制御が行われています。
このような制御は、おねばを出すための炊き方としてはともかく、粒感のある食感や濃厚な味を得るためには適当ではありません。
これらを得るためには、米を釜の熱のみならず水蒸気の熱によっても加熱することが有効と考えられています。
しかしながら、炊飯器自体は、マイコン制御によらずに加熱釜内の加熱水がなくなった時点で電熱装置による加熱が切れるもので、加熱水が一気に100℃まで上昇して炊飯釜内の米及び水を加熱するので、米を煮崩れさせないように炊いて粒感のある食感を出すことは難しいのです。
上記の事情に鑑みて、バルミューダーは、粒感のある食感で濃厚な味のご飯を炊き上げることができる炊飯器の発明に至ったのです。
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【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る炊飯器は、飯米を収容する内釜と、前記内釜の外側に設けられ、加熱水を収容する外釜と、前記外釜を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱を制御する制御部とを備え、前記制御部が、前記加熱水が沸騰しない所定温度になるまで前記加熱手段による加熱を行い、前記内釜の外面における水蒸気の凝縮熱により前記飯米を加熱した後、前記加熱水が沸騰するまで前記加熱手段による加熱を行い、前記加熱水が気化してなる水蒸気を前記内釜の内部に流入させて前記飯米を加熱することを特徴とする。
「先に低温加熱し、お米に水分を吸わせ、その後に高温加熱することで釜内で熱対流を生じさせる。」
発明品の炊飯器では、制御部が、まず加熱水が沸騰しない所定温度になるまで加熱手段による加熱を行い、内釜の外面における水蒸気の凝縮熱により飯米を加熱するので、飯米に水を吸わせながらじっくりとムラを抑制しつつ浸漬することができます。
例えば所定温度を60℃以下に設定すれば、飯米はおねばにならずに30パーセント程度までは水を吸いますが、それ以上は吸水せず、煮崩れしません。
続いて、制御部が、加熱水が沸騰するまで加熱手段による加熱を行い、加熱水が気化してなる水蒸気を内釜の内部に流入させて飯米を加熱するので、飯米は内釜の熱により側方及び下方から、内釜の内部に流入してくる水蒸気により上方から包み込まれるように加熱され、内釜の中でどの位置にある飯米もムラなく余力分を吸水して煮崩れせずに炊かれます。
これにより、飯米の形が保たれたままの、粒感のある食感で濃厚な味のご飯を炊き上げることができるのです。
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バルミューダはおしゃれな生活家電メーカー です。
バルミューダは「スチームトースター」「オーブンレンジ」などレトロでおしゃれな商品を取り扱っています。
四季報によると、扇風機や調理家電を主力にしています。
機能性やデザイン性を高く評価されています。
メディア露出をしているため、テレビでよく紹介されています。
そして、流行りのファブレス(自社工場を持たない)ですので利益が生まれやすい収益構造となっています。
バルミューダは2003年に設立しました。
そして2015年にヒット商品となった「スチームトースター」を販売しました。
その前は扇風機を主力としていましたが、スチームトースターの活躍によってバルミューダといえばトースターのイメージが付きました。
バルミューダはHPで「素晴らしい体験を」をキーワードに掲げています。
バルミュ ーダはお客様が道具やサービスに求めているのは、驚きや感動、嬉しくなるような体験と考え、電化製品という道具を通して、心躍るような、素晴らしい体験を皆様にお届けしたいと考えているようです。