今回は特許6986396を紹介していきます。
*詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

- パナマウントが新たに特許を取得した製品がどんなものか知りたい人
- 業界関係者でパナマウントについて情報を集めたい人
- 新しいマットレスの購入を考えている人
- 特許を取得した新しいマットレスをどうやって作っているのかを知りたい人
- 出願人(会社)について
「パナマウント」 - どんな発明をしたの
「マットレス使用者に対して良好な使用状態を提供できるマットレスを発明した。」 - どうやって発明したか
「マットレスの中間芯材で頭、腰、足に当たる部位に特殊な形状を施し、それぞれ部位の接続部を曲げやすくなるように蛇腹形状とした。」
【発明の効果】
パナマウントは、凹凸状の断面の表面に表面形状に応じて特定の機能を有する領域を複数形成することで、機能の異なる複数の領域を簡単に構成でき、マットレス使用者に対して良好な使用状態を提供できるマットレスを発明した。
パナマウントが発明したのは「マットレス使用者に対して良好な使用状態を提供できるマットレス」です。
近年、ベッドに使用されるマットレスとして、複数の機能を備えたマットレスが知られています。
マットレスには、部位に応じて複数の機能を持たせています。
例えば、マットレス上で使用者が快適に使用できるようにしたものや、介護用のマットレスとして、使用者の上体を起こす際に、マットレスを屈曲し易いように構成したもの等が色々と提案されています。
例えば、マットレスの芯材として、硬度の異なる複数のウレタンフォームを使うことでマットレスの部位に応じて使用状態に変化を持たせるようにしたものや、マットレスのコア(芯材)として、表面形状が異なる複数のフォームブロックにより構成して、マットレスの部位に応じて使用状態に変化を持たせるようにしたものが提案されています。
これ以外にも、例えば、一体的型のマットレスでは、介護用のマットレスとして、中途部に蛇腹状の伸縮部を設けて、使用者の上体を起こす際にマットレスが屈曲し易くなるように構成されたものが提案されています。
しかし、上述のマットレスでは、複数の機能の異なるウレタンフォームやフォームブロック等の芯材構成部材をそれぞれ形成する必要があり、また、芯材構成部材を一体の芯材に構成するために、複数の芯材構成部材を包囲して一体的に収束させる箱状の枠体が必要となり、芯材を形成する工程や芯材を構成する作業が煩雑になるという製造上の問題があったのです。
他にも、上述した一体型のマットレスは、状態起こし機能などを操作する場合には、マットレスが変形し易くなることでマットレスの機能を向上させていますが、使用者に対して使用状態を良好にするようにしたものではありませんでした。
パナマウントは、上記の問題点に鑑み、マットレスにおいて、機能の異なる複数の領域を簡単に構成でき、マットレス使用者に対して良好な使用状態を提供できるマットレス及びマットレス製造方法を発明したのです。
【解決手段】
凹凸状の断面を有する芯材を備えるマットレス1であって、前記芯材として第3の中間芯材23を備え、第3の中間芯材23の表面に、表面形状に応じて特定の機能を有する、マットレス使用者の頭部と背部に対応する第1の領域23aと、腰部を含む第2の領域23bと、脚部を含む第3の領域23cと、第2の領域23bと第3の領域23cとの間で芯材が屈曲し易く構成された第4の領域23dとを含む凹凸断面形状の領域がマットレス長手方向に沿って複数形成されていることを特徴とする。
「マットレスの中間芯材に頭、腰、足に当たる部位に特殊な形状を施し、それぞれ部位の接続部を曲げやすくなるように蛇腹形状とした。」

第3の中間芯材23は、マットレス使用者の部位に応じた荷重を分散させる表面形状、芯材自体を曲げ易くする凹凸断面形状を有する複数の機能を有する領域を備えています。
詳しくは、第3の中間芯材23は、図5に示すように、マットレス使用者の頭部と背部に対応する第1の領域23aと、腰部を含む第2の領域23bと、脚部を含む第3の領域23cとを含む凹凸断面形状の領域が形成されています。
さらに、第2の領域23bのマットレス長手方向の両側に隣接する部分、すなわち、第1の領域23aと第2の領域23bとの間の部分と、第2の領域23bと第3の領域23cとの間の部分には、芯材が屈曲し易く構成された第4の領域23dが形成されています。
第1の領域23aは、図5に示すように、マットレス短手(幅方向)に沿って連続する波形状の表面形状を有する凹凸部23a1がマットレス長手方向に平行に複数列形成されています。
第3の領域23cは、図5に示すように、第1の領域23aと同様な構成で凹凸部23c1が形成されています。

第2の領域23bは、図8に示すように、使用者の尻部の仙骨の形状に合せてマットレス幅方向に沿って波形状の表面形状を有する凹凸部23b1がマットレス長手方向に平行に複数列形成されています。
第4の領域23dは、図5に示すように、第2の領域23bを挟んで所定の範囲で形成され、それぞれの領域で、マットレス短手(幅方向)に沿って連続する直線状の表面形状を有する凹凸部23d1がマットレス長手方向に平行に複数列形成されています。
このように、第3の中間芯材23は、第2の領域23bを中心としてマットレス長手に対称に、凹凸部23a1,23b1,23c1,23b1がそれぞれの表面形状で形成されている。
この様な構成の芯材とすることで、例えば、高硬度の機能、低硬度の機能、高反発の機能、透水性の機能、耐熱性の機能、耐薬品性の機能等、それぞれの芯材の機能を有効に機能させて、表裏面の異なる機能を効果的に機能させることができるようになります。
また、サイドエッジ部材3とストッパ部材4とを備えることで、積層マットレス1を構成する芯材を一体的に安定して構成できるとともに、使用者が積層マットレス1の端縁に腰掛けた場合でも、大きく沈み込むことが無いため着座しやすく、また、寝ている使用者に対して体勢の影響を少なくすることができるのです。
パナマウントは医療・介護用のベットを取り扱う有名な会社 です。
一般用の家具も販売しているのでショールームで目にすることがあると思います。
快適な睡眠をサポートするだけではなく医療処置のしやすいベットを提供しています。
「as human, for human(人として、人のために)」を企業スローガンに掲げています。
お客様満足度および企業価値のさらなる向上を目指し、また、事業活動等を通じて社会に貢献してまいりたいと考えですております。
上場企業であり、年間の売り上げが870億円を超えており、黒字経営を続けている優良企業です。
営業利益率も高く、本業の医療・介護ベット事業が好調です。
今回のパナマウントが発明したマットレスは人間の体の形を考慮して作られただけではなく、医療用・介護用として処置がしやすい形状であることが特長です。
入院したことがある人はわかると思いますが、ベットの上で何時間も横になると身体が痛くなることがあります。
もし、このようなマットレスの技術がなければ、入院生活が快適ではなくなるかもしれません。
一般要としては、競合他社から様々な商品が販売されているので中々、パナマウントを検討することが難しいと思います。
しかし、医療や介護の観点から考えられたベットは快適さと機能さを金揃えた製品です。
買ったベットは長い間使うことになりますから自分が老人となった時までを考えるならば十分購入検討できると思います。
もし、ベットを探しているならば、一度は試してみると良いでしょう。
参考までに本記事で紹介したマットレスと思われるパナマウントのマットレスのリンクを張っておきます。
![]() | 【セミダブル120幅】【RM-E589A】マットレス カルムアドバンス【インタイム1000】【フレームとマット同時購入でシーツプレゼント】 パラマウントベッド 価格:79,200円 |
