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妊婦さんにもおすすめ カフェインレスコーヒーならこれを飲もう!【特許取得】BOSSのCAFE BASE

こんにちは!ぱかぞーです!
今回はサントリーホールディングス株式会社 低カフェインコーヒー濃縮液 に関する特許情報を紹介します!

*本記事では難解な特許を分かりやすく解説していきます。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他の物よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

消費者は正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができるようになります。
◆特許を取得した企業に独占的排他的な権利を与えられることから投資家は該特許製品に価値があると判断できるならば投資対象となります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。
就活生は今後数十年間務めるかもしれない会社の将来性を判断することが出来ます。

こんな人向けの記事!

  • カフェインレスコーヒー(カフェラテ)を探している人
  • サントリーのカフェインレスコーヒーの美味しさの秘密を知りたい人
  • サントリーの製品研究開発動向を分析したい人

目次

  1. 出願人(会社)について
    「サントリー株式会社」
  2. どんな発明をしたのか
    特定のカフェインと酢酸からなる低カフェインコーヒー飲料
    この発明は「BOSSカフェベース カフェインレス」として販売されています。
    *下欄外から参照ください
  3. どんな利益が期待できるのか
    低カフェインなのに美味しいカフェラテを飲む事が出来ます。
  4. 従来の製品はどんなものだったのか
    ミルクと混ぜるとコーヒーの苦味が無くなってしまっていたのです
  5. 市場性
    この発明は広告的な意味合いが強いですが、ある程度の市場を確保できるでしょう
  6. まとめ

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価格:5,780円
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感想(27件)

出願人(会社)について

【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社

サントリーは大手飲料メーカー です
コーヒーの「BOSS」、ジュースの「なっちゃん」、お茶の「伊右衛門」、炭酸飲料の「ペプシ」など有名な商品を取り扱っています。
飲料業界では第2位ではありますが、国内最大手の一つです。
国内だけではなく、最近は欧州、東南ア、オセアニア中心に海外展開積極的しているようです。

サントリーは創業が1899年です。
最初に手掛けたのはぶどう酒の製造販売でした。
日本人の味覚に合った洋酒をつくり、日本の洋酒文化を切り拓きたいという思いで創業しました。
そして1937年には有名な「サントリーウイスキー角瓶」を販売しました。
現在はお酒だけではなく飲料全体を手掛けております。

決算情報2020年度2019年度
売上高1兆1781 億円1兆2993 億円
営業利益961 億円 1139 億円
経常利益941億円 1121 億円
純利益522 億円 688 億円


売上高が1兆円を超えています。
サントリーは日本を代表する超巨大企業です。

営業利益率は約8%です。
大手企業の中では少し低めですが、食品業界であれば十分に経済的に優良企業と言えます。

経常利益は営業利益と殆ど同じ金額になっています。
サントリーは本業の飲料で最も稼いでいる安定した企業です。

純利益は2019年度と比べて減少していますが、設備投資をしている可能性もあります。
黒字であることが重要なので、サントリーは財務的に問題のない会社と言えます。

どんな発明をしたのか

【請求項1】
  3~6倍の希釈倍率でミルクで希釈して生じる飲料を飲用に供するための低カフェインコーヒー濃縮液であって、以下(i)~(v)を満たす低カフェインコーヒー濃縮液;
(i)前記希釈して生じる飲料中のカフェイン濃度が0.1~8mg/100gとなる濃度のカフェイン(A)を含み、
(ii)前記希釈して生じる飲料中の酢酸濃度が1~25mg/100gとなる濃度の酢酸(B)を含み、
(iii)カフェイン(A)と酢酸(B)の濃度比[(B)/(A)]が0.7~25であり、
(iv)コーヒーフレーバーを含み、
(v)pHが5.0~7.0である。

サントリー が発明したのは「 コーヒー飲料 」です。
上記の文章のままだと分かり難いので、文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。

構成請求項1解釈
  3~6倍の希釈倍率でミルクで希釈して生じる飲料を飲用に供するための低カフェインコーヒー濃縮液であって、以下(i)~(v)を満たす低カフェインコーヒー濃縮液;ミルクで希釈するタイプのコーヒーである。
(i)前記希釈して生じる飲料中のカフェイン濃度が0.1~8mg/100gとなる濃度のカフェイン(A)を含み、特定の濃度のカフェインが含まれている。
(ii)前記希釈して生じる飲料中の酢酸濃度が1~25mg/100gとなる濃度の酢酸(B)を含み、特定の濃度の酢酸が含まれている。
(iii)カフェイン(A)と酢酸(B)の濃度比[(B)/(A)]が0.7~25であり、カフェインと酢酸の濃度が特定の比率である。
(iv)コーヒーフレーバーを含み、コーヒーフレーバー(抽出物)が含まれている。
(v)pHが5.0~7.0である。酸性飲料である。

請求項1を構成分けすると、A~Fの6つの構成から成り立つ文章であることがわかります。

構成Aは発明品が濃縮タイプであるコーヒーであることを説明しています。
この部分は発明品の分野・用途を説明しています。

構成B~Dは発明品にカフェインと酢酸が含まれていることを説明しています。
カフェインは少なめの含有量となっていますから、発明のコーヒーは低カフェインであることを示しています。
酢酸をコーヒーに入れることはあまり知られていませんが、業界では当たり前のようです。

構成Eはコーヒーの元が含まれていることを説明しています。
発明品はコーヒー飲料ですからコーヒーフレーバーが含まれているのは当然の事です。

構成F は発明品が酸性飲料であることを説明しています。
人体は弱酸性なのでアルカリ飲料よりも酸性飲料の方が飲みやすくなります。

本発明の構成では、それぞれの構成では新しい構成といえるものはありませんでした。
従って、本発明は構成の組み合わせに新規性が認められているのです。

では、この発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。

どんな利益が期待できるのか

【発明の効果】
【0010】
  本発明のカフェイン含有量を低減したコーヒー濃縮液を用いることにより、カフェインが低減されているにもかかわらず本格的なカフェ・ラテの香味を味わうことができる飲料を調製することができる。本発明の低カフェインコーヒー濃縮液は、ミルクと混ぜるだけで、カフェイン含有量を低減しつつ本格的な香味を有するカフェ・ラテを手軽に調製することができ、利便性にも優れている。さらに、本発明の低カフェインコーヒー濃縮液は、カフェイン含有量と酢酸含有量とを特定の範囲に調整することで製造できるものであるため、特殊な設備を必要とせず、簡便かつ安価に提供することができるという点においても有利である。

この発明品によって、我々は、「低カフェインなのに美味しいカフェラテを飲む事が出来ます。

消化器官が弱っている人、体が弱い人、妊婦などがカフェインを多量に摂取することを勧められていません。
しかし、普段からコーヒーを飲んでいた人だった場合、急にコーヒーを飲めなくなることに苦痛を感じてしまいます。
市販品にはカフェインレスコーヒーもありますがコーヒーとは異なる美味しさです。
ですから、普段からコーヒーを飲む人にとってはカフェインレスコーヒーでは満足できないのです。

このことに気がついたサントリーはカフェインレスよりも少しカフェインを増して、ミルクを混ぜるだけで普通のカフェラテと同じ味のコーヒーを作ることにしたのです。

従来の製品はどんなものだったのか

【0004】
  しかし、カフェインはコーヒーの主要な呈味成分の一つであり、これを低減又は除去してしまうとコーヒー特有のコクや苦味が薄れてしまい、風味が損なわれてしまうという問題がある。そこで、カフェインレスコーヒーの風味を改善する方法が種々提案されている。カフェインレスコーヒーの風味を改善する方法としては、たとえば、カフェインレスコーヒーにテアニンを添加する方法(特許文献1)、カフェインレスコーヒーにイソ吉草酸エチルを含有させる方法(特許文献2)、カフェインレスコーヒーに硫酸カリウム及び/又は乳酸カリウムを含有させる方法(特許文献3)、脱カフェイン処理されているコーヒー分に、バリン、ロイシン、イソロイシンなどの中性アミノ酸を添加する方法(特許文献4)、低カフェインコーヒーにケルセチン配糖体を配合する方法(特許文献5)等が挙げられる。

従来の低カフェインレスコーヒーは、ミルクと混ぜるとコーヒーの苦味が無くなってしまっていたのです。

従来、カフェ・ラテを作るためのコーヒー濃縮液はミルクで希釈して飲用に供されるものです。
その為、ミルクと混ぜても香味が希薄化されることなく、コーヒー特有の濃さ(コク)や苦味が感じられることが重要です。
特に、カフェイン含有量を低減したコーヒー濃縮液は呈味成分であるカフェインの含有量が少ないため、ミルクで希釈すると、コーヒー本来の香味である深いコクや、後口に感じられるコーヒー独特の苦味(本明細書において、後口の苦味とも表記する)が損なわれやすいという問題があったのです。

市場性

この発明は広告的な意味合いが強いですが、ある程度の市場を確保できるでしょう

この発明品は濃縮コーヒーですから、飲むためには薄めるものが必要になります。
本発明においてはミルクと混ぜることを前提に作られています。

利用シーンを想定するならば、自宅でしょうか。
勤務先や屋外や出かけ先でミルクを用意することは難しいので、殆どは自宅で利用するシーンが多いでしょう。

次は利用者のイメージです。
低カフェインを必要とするのは、元々コーヒーが好きだった人が妊娠や病気で飲めなくなってしまった人が求めるものです。
このような人は決して多くはありません。
そして、必要とする期間も1年以内に健康体に回復してしまいます。

従って、低カフェインを求める人が少ないので市場規模は小さいでしょう。
特にサントリーのような大手にとってはわずかな売り上げの足しにしかなりません。
あくまでも、サントリーのコーヒーを好きになってもらうための広告の一部、ラインナップの一部として捉えるべきでしょう。
身体的にカフェインを進んで摂取できない時にサントリーのコーヒーを飲めた経験があれば、復調した後にもサントリーのコーヒーを飲み続けてくれるかもしれません。

まとめ

◆サントリーは「特定のカフェインと酢酸からなる低カフェインコーヒー飲料」を発明した。
◆発明品によって我々は「 低カフェインなのに美味しいカフェラテを飲む事が出来ます。
◆この発明は「BOSSカフェベース カフェインレスとして販売されています。

9/10限定全品P2倍 【送料無料】【ケース販売】サントリー ボス BOSS カフェベース 甘さ控えめ 贅沢カフェインレス 希釈用 340ml×24本

価格:5,780円
(2021/9/10 22:23時点)
感想(27件)

◆従来の製品は ミルクと混ぜるとコーヒーの苦味が無くなってしまっていたのです
この発明は広告的な意味合いが強いですが、ある程度の市場を確保できるでしょう

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