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新型Apple watchに搭載される新機能か?出願物から予想

こんにちは!
エジソンの発明書の管理人ぱかぞーです!
今回はAppleApple watch に関する特許情報を紹介します!

本時期では新しい機能というよりも、既出の機能に関する出願です。
今見ると、Appleの市場判断の凄さを感じる内容となっています。

*本記事では特開 2021-177397を引用しています。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他の物よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

消費者は正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができるようになります。
◆特許を取得した企業に独占的排他的な権利を与えられることから投資家は該特許製品に価値があると判断できるならば投資対象となります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。
就活生は今後数十年間務めるかもしれない会社の将来性を判断することが出来ます。

  • 「iPhone」「iPad」「Apple watch」などの電子デバイスの新しい機能を知りたい人
  • 次期Apple watchについて情報を集めたい人
  • Appleの製品研究開発動向を分析したい人

目次

  1. 出願人(会社)について
    「アップル  インコーポレイテッド」
  2. どんな発明をしたのか
    「Apple watchの竜頭を操作に従い、画面表示物を操作することが出来るシステム」
    この発明は2013年に出願された物件に優先権を使用したものです。
  3. どんなメリットを期待できるのか
    竜頭を回転させるだけで、画面表示物をズーム、縦スクロール、横スクロールできるようになる。
    *ズームと縦スクロール機能は搭載済み。今後のアップデートで横スクロール機能を追加する可能性あり。
  4. 従来の製品はどんなものだったのか
    竜頭による操作ではなく、小型の画面を操作するだけだったので精度が低く誤操作が多かった

どんな発明をしたのか

【請求項1】
   コンピュータによって実行される方法であって、電子機器の物理的な竜頭に関連付けられる竜頭位置情報を受信することと、    前記受信された竜頭位置情報に基づいて前記物理的な竜頭の回転が生じたかどうかを判定することと、    前記物理的な竜頭の前記回転が生じたと判定したことに応じて、前記電子機器のタッチ感知ディスプレイ上に表示された複数のアプリケーションの少なくとも一部分をスクロールすることと、  を含む、コンピュータによって実行される方法。

Apple が発明したのは「 Apple watchの竜頭を操作に従い、画面表示物を操作することが出来るシステム 」です。
上記の文章のままだと分かり難いので、文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。

構成請求項1
コンピュータによって実行される方法であって、電子機器の物理的な竜頭に関連付けられる竜頭位置情報を受信することと、前記受信された竜頭位置情報に基づいて前記物理的な竜頭の回転が生じたかどうかを判定することと、
前記物理的な竜頭の前記回転が生じたと判定したことに応じて、前記電子機器のタッチ感知ディスプレイ上に表示された複数のアプリケーションの少なくとも一部分をスクロールすることと、
  を含む、コンピュータによって実行される方法。

請求項1を構成分けすると、A~Cの3つの構成から成り立つ文章であることがわかります。

構成Aは、竜頭の位置情報を認識できることを説明しています。
この部分で大事なのは、画面をタッチしたものではなく、竜頭を物理的に操作した時の情報を認識していることです。

構成Bは、竜頭の回転情報に従って、画面上に表示されたアプリケーションを操作できることを説明していますます。
この部分で大事なのは、竜頭の操作に従って画面も操作できることです。

構成Cは、構成AとBをコンピューターのシステムで管理していることを説明しています。
この部分で大事なのは、物理的な操作とアプリケーションの操作をコンピューターで操作しているということです。

まとめると、本発明品は竜頭の操作によって画面上のアプリケーションを操作できるというシステムです。

この特許出願は2013年にされています。
当時、スマートウォッチ市場は殆どなく、iPhone 5が市場に導入されていました。
日本では携帯電話からスマートフォンに移行している最中でした。
そんな中、Appleはスマートウォッチに目を付けていました。
本発明もそうですが、スマートウォッチに関する出願を行っていたので他社から竜頭で画面を操作する製品が登場しないのかもしれません。

では、この発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。

どんなメリットがあるのか

【0007】
  本開示は、機械式竜頭を用いて着用可能電子機器上のユーザインタフェースを操作することに関する。いくつかの例では、ユーザインタフェースは、竜頭の回転に応じてスクロール又はスケーリングすることができる。スクロール若しくはスケーリングの方向並びにスクロール若しくはスケーリングの量は竜頭の回転の方向及び量にそれぞれ依存することができる。いくつかの例では、スクロール又はスケーリングの量は竜頭の回転角の変化に比例することができる。他の例では、スクロール速度又はスケーリング速度は竜頭の角回転速度に依存することができる。これらの例では、回転速度をより大きくすると、より大きなスクロール速度又はスケーリング速度を、表示されたビュー上で実行させることができる。

この発明品によって、
画面上のアプリケーションを操作しやすくなる。

 既存のApple watchで竜頭を操作することは当たり前になっています。
しかし、出願当時の2013年ではスマートフォンがようやく普及し始めた時代です。
そんな中で、時計型のスマートフォンを操作するには画面が小さく、画面のタッチでは誤操作が多かったのです。
その為、画面外の操作部として竜頭を操作して画面を動かす発明が考えられたのです。
現在も他社から竜頭を操作して画面を動かす製品が登場していないのは、この発明に関連する特許があるからと思われます。
現在の我々にとっては既に本発明の機能を得られているので新しいメリットは殆どありません。
しかし、本出願では竜頭の操作によって横スクロールすることも書かれていましたから、今後、横スクロールできるようになるかもしれません。

従来の製品はどんなものだったのか

【0006】
  小型化したサイズのタッチ感知ディスプレイ上のユーザインタフェースオブジェクトを操作するための既存の方法は非効率的になり得る。更に、概して、既存の方法が提供する精度は、好ましいほど高くない。

従来は、非効率で精度が低かった

当時はスマートウォッチが登場していない時代ですから、操作性に難があったのですね。
iPhoneでも5インチ以下の画面だと操作し難いという批判があったのですから、さらに画面の小さい時計型では当たり前の課題、言い換えると製品として成り立たない基本的な機能を課題としていたのです。

出願人(会社)について

【氏名又は名称】アップル  インコーポレイテッド

Appleは有名なテクノロジー企業です
敢えて説明する必要はありませんが、代表的な製品として「iPhoneシリーズ」「iPadシリーズ」「Macシリーズ」などを販売しています。
それ以外にもオンラインサービスを手掛けています。

Appleは創業が1976年にスティーブジョブズらによって創業されました。
最初に手掛けたのはマイクロコンピュータです。
その後、2001年に「iPod」を発表しました。
当時はウォークマンが全盛期でしたが、徐々にiPodに成り代わっていきました。

決算情報2020年度2019年度
売上高2745 億ドル2602 億ドル
営業利益663 億ドル639 億ドル
経常利益671 億ドル 657 億ドル
純利益574 億ドル 553 億ドル


売上高が27兆円を超えています。
Appleは世界を代表する超巨大企業です。

営業利益率は約24%です。
やはり、世界を代表する企業は営業利益率も20%を超えています。

経常利益は営業利益と殆ど同じ金額になっています。
Appleは本業で最も稼いでいる安定した企業です。

純利益率は21%となっています。
3%を超えていれば財務的に問題ないと言えることから、驚異的な利益率であることがわかります。
Appleは財務的に問題のない会社と言えます。

Appleが倒産することはありませんので、購入後のサポートも長期間期待できます。
購入しても安心して利用することが出来るでしょう。

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