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未発表!最新の家庭用ビールサーバーを解説/アサヒビールが美味しいビールの注ぎ方を公開

今回は特許6991510を紹介していきます。
*詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他の物よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

各社から発売される新製品の特長的な機能をいち早く知ることが出来ます。
正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができるようになります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。

こんな人向けの記事です

  • アサヒビールが新たに特許を取得した製品がどんなものか知りたい人
  • 業界関係者でアサヒビールについて情報を集めたい人
  • 家庭用のビールサーバーの購入を考えている人
  • 最新のビールサーバーがどのようにして作られているかを知りたい人

目次

  1. 出願人(会社)について
    アサヒビール
  2. どんな発明をしたの
    ビールを注ぐ時間が短縮されつつ、不使用時に注ぎ口からの垂れがないビールサーバー
  3. どうやって発明したか
    飲料容器外部ではなく内部に空気を送り込むことによって、抽出スイッチを押したらすぐにサーバーからビールを出るようにした。さらにサーバー内の飲料缶からビールを抽出する為のチューブの表面を滑らかにすることで内圧の上昇を抑制し、サーバーを使用していなくてもサーバーの注ぎ口からビールが垂れなくなるようにした。

どんな発明をしたのか

【発明の効果】
    本発明によれば、飲料の注出のための操作からの待ち時間を低減しつつ、飲料の溢れ出しを抑えるために有利な技術が提供される。

アサヒビールが発明したのは「ビールを注ぐ時間が短縮されつつ、不使用時に注ぎ口からの垂れがないビールサーバー」です。

昔から、飲料容器を本体内に収容して注口から注出するビールサーバーが知られています。
このようなサーバーは、家庭や比較的小規模な飲食店等で利用されています。
飲料サーバーは、飲料缶を収容できる本体に中蓋と、外蓋とを有しています。
その中蓋は、複数の飲料缶にそれぞれ挿入される複数の吸引パイプと、それらを一つにまとめた飲料排出パイプとを有します。
缶収容空間に飲料缶を収容し、飲料缶に吸引パイプを挿入し、中蓋を配置し、外蓋を閉めた後に、缶収容空間に空気を送り込むことによって飲料缶の中の飲料の上面に圧力がかかって飲料が吸引パイプ、合流部および飲料排出パイプを通して排出されます。

このような飲料容器を収容した空間を加圧することによって飲料を注出するサーバーは、該空間の圧力を飲料容器内の飲料の上面を押し下げるために十分な圧力まで高くするために相当な時間を必要とします。
そのため、飲料の排出のための操作をしてから実際に飲料が排出されるまでの待ち時間が長くなります。

これ以外のビールサーバは、ビール缶の上面に取り付けられるキャップ体と、空気ポンプからビール缶の中に空気を送るためにビール缶の開口に挿入されるホースと、一端がビール缶内に挿入されるビール汲み出し用チューブとを有します。
しかし、アサヒビールは、注出のために加圧されるサーバーが、飲料容器中にチューブを挿入したときにチューブの外側面において起こる発泡によって飲料容器内の圧力が高まり、飲料が注出用のチューブを通して溢れ出す可能性があることに気が付きました。

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、飲料の注出のための操作からの待ち時間を低減しつつ、飲料の溢れ出しを抑えるためのビールサーバーを提供することを目的としています。

発明品をどうやって作ったのか

【解決手段】
 本発明の第1の側面は、飲料を注口から注出するサーバーに係り、前記サーバーは、ダウンチューブと、飲料容器の口部に押し付けられることによって前記飲料容器の口部を閉塞するパッキンと、前記パッキンを前記飲料容器の前記口部に押し付ける押し付け機構と、を備え、前記ダウンチューブは、前記飲料容器を支持する支持部材を有する本体部材に対して昇降可能に取り付けられたカバー部材と共に移動し、これにより、前記ダウンチューブの下端は、前記飲料容器の前記口部に挿入された後に前記飲料容器の中の所定高さまで下降し、前記ダウンチューブの外側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である。

飲料容器外部ではなく内部に空気を送り込むことによって、抽出スイッチを押したらすぐにサーバーからビールを出るようにした。さらにサーバー内の飲料缶からビールを抽出する為のチューブの表面を滑らかにすることで内圧の上昇を抑制し、サーバーを使用していなくてもサーバーの注ぎ口からビールが垂れなくなるようにした。」 

図12

 上の図12に例示された状態は、パッキンPKが飲料容器Cに押し付けられている状態、即ち、押し付け機構30の押し付けバネ33が縮んだ状態(圧縮されている状態)です。
この状態で、ダウンチューブ10が下降し、パッキンPKの閉塞部材20が飲料容器Cの口部に押し付けられると、パッキンPKの環状シール40が、貫通孔21および孔部45を通して飲料容器Cの内部空間から外部空間に気体が移動することを妨げる状態となります。
閉塞部材20は、飲料容器Cの内部空間に気体(空気)を送り込むための気体供給流路23を有しています。
注出スイッチが押されるとポンプが作動し、閉塞部材20の気体供給流路23を介して飲料容器Cの内部空間に気体を供給されます。
これにより、飲料容器Cの内部空間の圧力が上昇し、飲料容器Cの中の飲料の上面が下方に押され、ダウンチューブ10、接続チューブ14および注口12を通して飲料容器Cの中の飲料が注出されます。
図12に例示された状態では、弁部42が下方に向かって湾曲した形状となっています。
よって、飲料容器Cの内部空間の圧力が高まっても、弁部42によって飲用容器Cの内部空間が気密状態に維持されます。
この状態は、押し付け機構によってパッキンPKが飲料容器Cの口部CLに押し付けられながらダウンチューブが下降することによって、弁部42に対してダウンチューブ10が摺動しながらダウンチューブ10がパッキンPKに対して相対的に下方に移動することによって形成されます。
以上のように、本発明品では、パッキンPKを飲料容器Cの口部に押し付けて飲料容器Cの内部空間を密閉空間にした状態で飲料容器Cの内部空間に気体を供給することによって飲料が注出されます。
よって、飲料容器Cの中の飲料の上面に圧力を加えるために加圧すべき空間が小さいため、注出スイッチの操作(オン)に対して僅かな遅れで飲料が注出されるのです。

図15

図15には、ダウンチューブ10の外側面OSの表面粗さRa[μm]と発泡量との相関を示す実験結果が示されています。
ここで、発泡量は、150mLのビールをサーバー1によってビーカーに注出し、ビーカー内における泡の高さ[mm]として評価します。
図15から、表面Raが小さいほど、飲料容器Cの中での発泡量が抑制されることが分かります。
実際に、外側面OSの表面粗さRaが0.3[μm]のダウンチューブ10をサーバー1に組み込み、ビールが充填された飲料容器Cにダウンチューブ10を挿入し、カバー部材50を所定位置まで押し下げました。
この状態でサーバー1を数分間にわたって放置しましたが、サーバー注口からのビールの溢れは認められなかったのです。

出願人(会社)について

アサヒビールは日本を代表する飲料企業 です

アサヒビールを知らない人はいないと言えるほど、有名な企業です。
上場企業であり、年間の売り上げが2兆円を超えており、黒字経営を続けている優良企業です。
ビール類国内シェア首位級である総合酒類・飲料メーカーです。
2012年にカルピスを買収し、欧州に進出しています。

まとめ

今回のアサヒビールが発明したビールサーバーは家庭用のビールサーバーです。
家庭でも注ぎたての美味しいビールを飲んでもらうために発明された製品です。
従来のビールサーバーは、注ぐまでに時間がかかってしまっていましたが、本発明品は新機構によってより短時間で注ぐことができるようになりました。
ビールで乾杯する際に、注ぐ事に時間がかかり過ぎると、最初と最後のビールでは泡立ちが変わってしまいます。お店では従業員の努力によってその差を縮めることが出来ていましたが、今はコロナ禍で家庭で飲む機会が増えています。
家庭でも素早くビールを注ぎたい需要が増えていたのです。
その期待に応えるためにアサヒビールは本製品を発明したのです。

本記事で紹介した製品を探しましたが、アサヒビールからの発表がまだ無いようです。
特許を取得しておりますし、図面を見るとデザインもだいぶ固まっているように見受けられますから、近々、発表されると思います。
それまで我慢できない人は現在発売中のビールサーバーで我慢しましょう。
おすすめのビールサーバのリンクを張っておきます。

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