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歩き疲れ、足のむくみとはこれでおさらば!西垣靴下の特許技術「段階着圧テーピングソックス」

今回は、下記の特許を解説します。

特許第7007511号(令和4年2月14日)
発明の名称「靴下
出願人「西垣靴下株式会社
*詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

図1 本発明の一実施形態における靴下の背面図

目次

  1. 出願人(会社)について
    西垣靴下株式会社 
  2. どんな発明をしたのか
    足の運動のパフォーマンス能力をより十分発揮でき、足の負担もより十分軽減できる靴下
  3. どうやって発明したか
    周辺部より伸縮率が低くなるように生成され、ふくらはぎ周辺の内側腓腹筋と外側腓腹筋の間の下部の帯結合箇所から上部に線状に延びる内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部と、

    前記結合箇所から内側踝部方向に線状に延びる内側踝部方向線状部と略外側踝部方向に線状に延びる外側踝部方向線状部と、かかと部の周囲に前記内側踝部方向線状部および前記外側踝部方向線状部と離れて形成され、周辺部より伸縮率が低くなるように生成されたヒールロック部と、

    前記内側腓腹筋線状部と前記外側腓腹筋線状部は、下腿三頭筋が上下方向に繰り返し伸ばされても、上下左右の位置を略維持しながら、下腿三頭筋を締め付けることを特徴とする靴下とした。

西垣靴下株式会社(出願人)について

 西垣靴下株式会社は、靴下の提案・開発生産メーカーです。上場していない為、経営状況がわかりませんが、資本金は1000万円である為、中小企業です。靴下は輸入品が殆どですが、日本製であり、日本の技術が詰まっている特別な靴下「エコノレッグ」というブランドを持っています。

どんな発明をしたのか

足の運動のパフォーマンス能力をより十分発揮でき、足の負担もより十分軽減できる靴下

図3 同靴下の外側方向側面図
チェックポイント

 ふくらはぎ部位に二股に縦伸びするV字部位を備えた靴下では、歩行時や運動時に靴下がズレてV字部位が動いてしまっていて、足の負担軽減効果が弱くなっていた

 従来、下腿三頭筋(足のふくろはぎ周辺)を締め付ける靴下が市販されています。この靴下(スネ用サポータ)として、背面のふくらはぎ部位周縁にかかと部から足のふくらはぎの内外両側に広がるV字形の縦伸び抑制組織が形成されています。
 そして、歩行時の人体の下腿(むこうずね)の動く状態において、かかとを地につけた時は、膨ら脛(ふくらはぎ)部位123がアキレス腱124によって引っ張られ、一番膨らんだ状態になり、次の足底をつけた時には、膨ら脛部位123は弛んだ状態になります。
 そして、爪先で蹴り出した時には、膨ら脛部位123はアキレス腱124によって引っ張られた状態になり、膨ら脛部位123は伸張と収縮が繰り返されます。この作用によって、脚の疲労が軽減されるというものでした。  本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、足の運動のパフォーマンス能力をより十分発揮でき、足の負担もより十分軽減できる靴下を提供することを目的とする。

図7 (a)従来の靴下の背面図である。 (b)同靴下の側面図

  しかしながら、従来の靴下121(脛用サポータ)では、歩行時や激しいスポーツ時に下腿が動かされ、膨ら脛部位123の伸張と収縮が繰り返されると、縦伸び抑制組織SのV字形のかかと部を起点として引っ張られ、縦伸び抑制組織SのV字形のかかと部の起点が移動することにより、縦伸び抑制組織SのV字形が上下左右に移動してしまうことになります。このように、縦伸び抑制組織SのV字形が上下左右に移動してしまうと、靴下121(脛用サポータ)の背面のV字形の縦伸び抑制組織Sにより、脚の疲労が軽減され難くなるという問題が生じてしまっていたのです。

どうやって発明したのか

周辺部より伸縮率が低くなるように生成され、ふくらはぎ周辺の内側腓腹筋と外側腓腹筋の間の下部の帯結合箇所から上部に線状に延びる内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部と、
前記結合箇所から内側踝部方向に線状に延びる内側踝部方向線状部と略外側踝部方向に線状に延びる外側踝部方向線状部と、かかと部の周囲に前記内側踝部方向線状部および前記外側踝部方向線状部と離れて形成され、周辺部より伸縮率が低くなるように生成されたヒールロック部と、
前記内側腓腹筋線状部と前記外側腓腹筋線状部は、下腿三頭筋が上下方向に繰り返し伸ばされても、上下左右の位置を略維持しながら、下腿三頭筋を締め付けることを特徴とする靴下とした。

図6 同靴下の内側下部方向背面斜視図
チェックポイント

 V字帯だけではなくヒールロック部を靴下に設けたことで靴下のずれを防いだ!

 本発明は、内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部の結合部に、ヒールロック部とそれぞれ離れて内側踝部方向線状部と外側踝部方向線状部が結合されているので、歩行時や激しいスポーツ時に下腿が動かされ、下腿三頭筋が上下方向に繰り返し伸ばされても、内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部の結合部が、内側踝部方向線状部および外側踝部方向線状部により、内側下部斜め方向と外側下部斜め方向に引っ張られるので、内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部は、上下左右の位置を略維持しながら、下腿三頭筋を締め付けることができます。
 また、かかと部の周囲に内側踝部方向線状部および外側踝部方向線状部と離れて形成され、周辺部より伸縮率が低くなるように生成されたヒールロック部を有しているので、ヒールロック部によりかかと部の周囲が締め付けられ、かかと骨の内反・外反を制限することにより、内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部の結合部の回転の防止をさらにサポートでき、内側腓腹筋線状部と外側腓腹筋線状部の上下左右の位置を維持させることができます。
 これにより、足の運動のパフォーマンス能力をより十分発揮でき、足の負担もより十分軽減できるのです。

まとめ

 西垣靴下は、歩行や運動時に靴下がズレることが無く、疲労効果を維持できる靴下を発明しました。

 従来のサポーター型靴下は、動く筋肉を補助する為に、足の筋肉に合わせてV字型に伸縮する記事を靴下に備えていました。しかし、実際の使用状況を考えると、歩行や運動によって靴下がズレてしまい、V字型の伸縮部位が筋肉から離れてしまい、足の負担を軽減できなくなってしまう恐れがあるものでした。そのことに気が付いた西垣靴下は、V字型から筋肉や筋に合わせたX字型の伸縮素材だけではなくヒールロックする素材を靴下に合わせました。この発明によって、高い効果を生み出しながらも、歩行や運動によって靴下がズレることがなくなったのです。

 この発明品は、「お悩み対策【あしサポ®】段階着圧テーピングソックス」として発売しています。興味のある方は下記リンク先をご参照ください。

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