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絡まり防止?相互充電?新しいiPhoneの充電ケーブルを予想

こんにちは!ぱかぞーです!
今回はApple 磁気ストラップ型相互充電ケーブル に関する特許情報を紹介します!

*本記事では特開2021-177385を引用しています。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他の物よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

消費者は正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができるようになります。
◆特許を取得した企業に独占的排他的な権利を与えられることから投資家は該特許製品に価値があると判断できるならば投資対象となります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。
就活生は今後数十年間務めるかもしれない会社の将来性を判断することが出来ます。

  • 「iPhone」「iPad」などの電子デバイスの新しい機能を知りたい人
  • 次期 Magsafeのアクセサリーについて情報を集めたい人
  • Appleの製品研究開発動向を分析したい人

目次

  1. 出願人(会社)について
    「アップル  インコーポレイテッド」
  2. どんな発明をしたのか
    「電子デバイス間で給電できる磁石ストラップ」
    この発明は製品として販売されておりません。
    もしかしたら次の発表会で報告されるかもしれません。
  3. どんなメリットを期待できるのか
    充電ケーブルが絡みにくくなる。
    不使用時にケーブルがきれいに収まる。
  4. 従来の製品はどんなものだったのか
    絡みやすく使い勝手が悪かった。

どんな発明をしたのか

【請求項1】
  電子デバイスに結合するように構成されており、ケーブルを磁気的に引き付けるように構成された電子デバイスストラップであって、
ポリマーに埋め込まれた磁性粒子から形成された細長い帯状の可撓性磁石と、
前記細長い帯状の可撓性磁石を包囲するように構成された、前記細長い帯状の可撓性磁石の両側の第1及び第2の層と、
前記第1の層に隣接する第3の層と、
前記第2の層に隣接する第4の層であって、前記第3及び第4の層が、取り付けられた縁部を有し、かつ前記第1及び第2の層並びに前記細長い帯状の可撓性磁石を包囲するように構成されている、第4の層と、を備える、電子デバイスストラップ。

Apple が発明したのは「次世代充電用磁気ストラップ 」です。
上記の文章のままだと分かり難いので、文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。

構成請求項1
電子デバイスに結合するように構成されており、ケーブルを磁気的に引き付けるように構成された電子デバイスストラップであって、
ポリマーに埋め込まれた磁性粒子から形成された細長い帯状の可撓性磁石と、
前記細長い帯状の可撓性磁石を包囲するように構成された、前記細長い帯状の可撓性磁石の両側の第1及び第2の層と、
 前記第1の層に隣接する第3の層と、
前記第2の層に隣接する第4の層であって、前記第3及び第4の層が、取り付けられた縁部を有し、かつ前記第1及び第2の層並びに前記細長い帯状の可撓性磁石を包囲するように構成されている、第4の層と、を備える、電子デバイスストラップ。

請求項1を構成分けすると、A~Cの3つの構成から成り立つ文章であることがわかります。

構成Aは恐らくMagsafeに取り付けられるような磁気ケーブルストラップであることを説明しています。
この部分は、ケーブルを磁石で巻き付けられるようにしています。

構成Bはケーブルが磁石と第1、第2の3層からできていることを説明してます。
この部分からケーブル内に磁石が通されていてケーブルそのものが金属などに張り付く機能があることを示しています。

構成Cはケーブルが全部で5層からなっていることを説明しています。
この部分は磁気ケーブルを4層から保護していることを示しています。恐らく最外層は皮など肌触りに関するもの、内部の層では電子情報の伝送や断線を防ぐための耐久性を高める目的で使われると思います。

従って、本発明品は電子デバイス間を繋ぐ、5層からなる磁気ケーブルです。

では、この発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。

どんなメリットがあるのか

【0010】

ケーブルが、それら自体及び他の装置と不必要に絡まらないようにするために、磁気ケーブル管理システムを提供することができる。例示的な構成では、ケーブルは、ストラップ、電子デバイスの部分、又はその他の構造体に磁気的に引き付けられる。これにより、ケーブルの使用時にケーブルが絡まったり、見苦しい構成又は不便な構成になったりするのを防ぐことができる。

この発明品によって、
充電ケーブルが絡みにくくなる。
不使用時にケーブルがきれいに収まる。

普通のケーブルは磁気ケーブルではない為、収納時に絡まってしまい、使用するときに上手く伸びずに不便になってしまいます。
これを避けるために我々は、ケーブルをひもなどのバンドでまとめて置いたり、リール式のケーブルで絡まないようにしています。
本発明のケーブルはケーブル内に磁気が埋め込まれていますから、ケーブルが絡まろうと近づいても反発しあうため絡むことがありません。
またバンドの様にまとめなくとも、新しいiPhoneの様に背面に磁気があるスマホやストラップとして磁気板や鉄などのアクセサリーがあれば磁石で瞬時にまとめることが可能になります。

私もケーブルが絡まないようにバンドで止めたり、リール式を使用していますが、この発明品があればケーブルの収納性が良くなり利便性が増すと考えます。
更にこのケーブルは磁気で相互充電と通信も行えるようですから、もしかしたら将来的にiPhone同士で充電できるようになるかもしれません。

友達やパートナーのiPhoneの充電が少なくなった時に自分のiPhoneで充電できるようになれば嬉しいですね。

従来の製品はどんなものだったのか

【背景技術】

【0003】ケーブルは、電子デバイス間でデータ及び電力を伝送するために使用することができる。しかしながら、注意を払わないと、ケーブルシステムは煩雑になり、使用困難となる可能性がある。

従来のケーブルは、絡みやすく使い勝手が悪かった。

本出願では従来の製品についてあまり深く書かれていません。
明細書では従来技術に関して記述する必要はありません。
しかし、比較対象があれば審査官に発明品の凄さを分かりやすく説明できるようになる為、記述する場合が多いです。
本出願は海外で出願されたものを日本に出願したものですから、海外ではこのような書き方をしているのいかもしれません。
我々の常識で考えると、ケーブルは絡まりやすく、他の道具を使わなければ絡まりを防げないものです。
ケーブル内に磁気性を帯びたものを使う製品も見当たらない為、敢えて対比させなかったのかもしれません。

出願人(会社)について

【氏名又は名称】アップル  インコーポレイテッド

Appleは有名なテクノロジー企業です
敢えて説明する必要はありませんが、代表的な製品として「iPhoneシリーズ」「iPadシリーズ」「Macシリーズ」などを販売しています。
それ以外にもオンラインサービスを手掛けています。

Appleは創業が1976年にスティーブジョブズらによって創業されました。
最初に手掛けたのはマイクロコンピュータです。
その後、2001年に「iPod」を発表しました。
当時はウォークマンが全盛期でしたが、徐々にiPodに成り代わっていきました。

決算情報2020年度2019年度
売上高2745 億ドル2602 億ドル
営業利益663 億ドル639 億ドル
経常利益671 億ドル 657 億ドル
純利益574 億ドル 553 億ドル


売上高が27兆円を超えています。
Appleは世界を代表する超巨大企業です。

営業利益率は約24%です。
やはり、世界を代表する企業は営業利益率も20%を超えています。

経常利益は営業利益と殆ど同じ金額になっています。
Appleは本業で最も稼いでいる安定した企業です。

純利益率は21%となっています。
3%を超えていれば財務的に問題ないと言えることから、驚異的な利益率であることがわかります。
Appleは財務的に問題のない会社と言えます。

Appleが倒産することはありませんので、購入後のサポートも長期間期待できます。
購入しても安心して利用することが出来るでしょう。

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