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集中力向上で成績アップ!?【特許取得】おすすめバルミューダのデスクライト

こんにちは!ぱかぞーです!
今回はバルミューダ株式会社のLED照明ヘッド に関する特許情報を紹介します!

*本記事では難解な特許を分かりやすく解説していきます。
本記事では特許6674069から文章と図を引用させて頂いています。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他の物よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

消費者は正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができるようになります。
◆特許を取得した企業に独占的排他的な権利を与えられることから投資家は該特許製品に価値があると判断できるならば投資対象となります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。
就活生は今後数十年間務めるかもしれない会社の将来性を判断することが出来ます。

こんな人向けの記事

●集中して作業できる環境を作りたい人

子供や自分用に新しいデスクライトを探している人

●バルミューダーの製品や戦略を分析したい人

目次

  1. 出願人について
    「バルミューダ株式会社」
  2. どんな発明をしたのか
    異なる位置に光源を取り付けたデスクライトを発明した。
    この発明はBALMUDA The Lightとして販売されています。
    *下記リンク参照
  3. んな利益が期待できるか
    机での勉強シーンで目線の先に影を作らない光によって手元が見やすくなり、勉強に集中できるようになります。
  4. 従来の製品はどんなものだったか
    ヘッドライトが過熱しすぎないように1か所にまとめて光源を取り付けていたので照明指向性に制限があった
  5. 市場性
    この発明品は膠着したデスクライト市場を席巻する可能性があります。
  6. まとめ

子どもの目を守る バルミューダ 太陽光LEDデスクライト BALMUDA The Light L01A-WH(ホワイト)

価格:36,868円
(2021/9/3 11:21時点)
感想(1件)

出願人(会社)について

【氏名又は名称】 バルミューダ株式会社

バルミューダはおしゃれな生活家電メーカー です
バルミューダは「スチームトースター」「オーブンレンジ」などレトロでおしゃれな商品を取り扱っています。
四季報によると、扇風機や調理家電を主力にしています。
機能性やデザイン性を高く評価されています。
メディア露出をしているため、テレビでよく紹介されています。
そして、流行りのファブレス(自社工場を持たない)ですので利益が生まれやすい収益構造となっています。

バルミューダは2003年に設立しました。
そして2015年にヒット商品となった「スチームトースター」を販売しました。
その前は扇風機を主力としていましたが、スチームトースターの活躍によってバルミューダといえばトースターのイメージが付きました。

バルミューダはHPで「素晴らしい体験を」をキーワードに掲げています。
バルミュ ーダはお客様が道具やサービスに求めているのは、驚きや感動、嬉しくなるような体験と考え、電化製品という道具を通して、心躍るような、素晴らしい体験を皆様にお届けしたいと考えているようです。

決算情報2020年度2019年度
売上高126 億円108 億円
営業利益13 億円 11 億円
経常利益13 億円 10 億円
純利益8 億円 6 億円


売上高は126億円です。
バルミューダーは中小企業といったところでしょうか。
設立から18年でここまで大きく成長したことを考えれば今後にも期待できそうです。

営業利益率は約10%です。
一般的には十分な利益率です。
ファブレスですから、設備や人員など原価に影響するコストを抑えられています。
経済的に優良企業と言えます。

経常利益と営業利益は殆ど同じ金額となっています。
バルミューダは本業で稼いでいる安定した企業です。

純利益率は6%です。
大体3%を超えていれば十分ですから問題ありません。
また純利益は2019年度と比べて増益しています。
コロナ渦の巣ごもり特需の影響でしょうか。
バルミューダは財務的に問題のない会社と言えます。

どんな発明をしたのか

【請求項1】
  複数のLED光源を用いたLED照明ヘッドにおいて、
  反射板と、
  前記反射板の縁部よりも内側に配置された第1のLED光源と、
  前記第1のLED光源とは異なる位置に配置された第2のLED光源と、
  前記反射板に設けられ、前記第1のLED光源から出射された光を反射する第1の反射面と、
  前記反射板に設けられ、前記第2のLED光源から出射された光を反射する第2の反射面と、
  前記第1のLED光源が取り付けられる取付部を有し、前記取付部から前記反射板を貫通して前記反射板の背面に至る第1の放熱部材と、
  前記第1の放熱部材とは別に設けられ、前記第2のLED光源が取り付けられる第2の放熱部材と
を有することを特徴とするLED照明ヘッド。

発明のデスクライトのヘッド部分の図

バルミューダが発明したのは「 LEDデスクライト 」です。
上記の文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。

構成請求項1解釈
複数のLED光源を用いたLED照明ヘッドにおいて、
  反射板と、
反射板があるLED照明ヘッドである。
前記反射板の縁部よりも内側に配置された第1のLED光源と、
  前記第1のLED光源とは異なる位置に配置された第2のLED光源と、
反射板の内側方向に抗原が2つある。
 前記反射板に設けられ、前記第1のLED光源から出射された光を反射する第1の反射面と、前記反射板に設けられ、前記第2のLED光源から出射された光を反射する第2の反射面と、反射板は2つの光源に合わせた2つの反射面がある。
前記第1のLED光源が取り付けられる取付部を有し、前記取付部から前記反射板を貫通して前記反射板の背面に至る第1の放熱部材と、前記第1の放熱部材とは別に設けられ、前記第2のLED光源が取り付けられる第2の放熱部材とを有することを特徴とするLED照明ヘッド。放熱部材が2つあり、別の場所に設けられている。

請求項1を構成分けすると、A~Dの4つの構成から成り立つ文章であることがわかります。

構成Aでは発明品のLEDライトに反射板が取り付けられていることを説明しています。
LEDライトは光源から直接物体を照らすものと、反射板を使って物体を照らすものがあります。
分かりやすく例えるならば、間接照明と直接照明のような感覚でしょうか。
発明品は間接的に照らす構造であることを構成Aで説明しています。

構成Bでは2種類の光源が別の位置に備わっていることを説明しています。
通常のライトは光源が一つであることが多く、複数の光源があっても同じ位置に備えるものです。
発明品は敢えて光源の位置を異なる場所に設置したのです。

構成Cでは、2つの異なる光源にそれぞれ対応した反射板の反射面が2つあることを説明しています。
構成Dでも、2つの異なる光源にそれぞれ対応した放熱部材が2つあることを説明しています。

請求項1を簡単に解釈すると、本発明品は「異なる位置に設置された光源をそれぞれに対応した反射面と放熱部材を用いているLED照明ヘッド」です。

では、この発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。

どんな利益が期待できるのか

【発明の効果】
【0010】
  本発明によれば、反射板の縁部よりも内側に配置された第1のLED光源は、反射板の表裏を貫通する第1の放熱部材に取り付け、第1のLED光源とは異なる位置に配置された第2のLED光源は、第1の放熱部材とは別に設けられた第2の放熱部材に取り付けられる。このように、第1のLED光源と第2のLED光源とで、反射板の手前に露出する放熱部材を別けることで、LED光源を離して配置しても、放熱部材の露出を最小化できる。その結果、放熱性を確保しつつ、光源系の光路を遮ることなく、複数のLED光源を高い自由度で配置することが可能になる。

発明品のヘッドライトの分解図

この発明品のデスクライトによって、我々は「机での勉強シーンで目線の先に影を作らない光によって手元が見やすくなり、勉強に集中できるようになります。

この発明品は勉強や仕事などで手元の教科書、ノート、プリントされた資料を確認するシーンで非常に効果を発揮します。
目線の先の資料がライトによって見やすくなれば集中力が増し、理解力も高まります。

良くあるデスクライトは照明の方向が光源の真下を中心に円周状に広がります。
そして、光源から離れていくと徐々に光が弱くなります。
手元を明るくしようとすると光源を自分に近づける必要があります。
その為、ヘッドライトが可動式であるものが多いのです。

しかし、ヘッドライトを動かしても光源から発せられる光の範囲は変わりません
より手元を照らすために自身にヘッドライトを更に近づけると、ヘッドライトに頭がぶつかってしまったり、ヘッドライトの下に頭が潜り込んでしまい、頭の陰で手元が暗くなってしまいます。
そんな経験をしている人は多いのではないでしょうか。

本発明は2種類の光源を反射され、指向性を持たせています。
光源の真下ではなく、少し離れた位置を明るくすることが出来るのです。
そうすることで、ヘッドライトを近づけすぎなくても手元を明るくすることができるのです。
バルミューダではこの機能を「フォワードビームテクノロジー」と命名しています。

従来の製品はどんなものだったのか

【背景技術】
【0002】
  従来、LED(発光ダイオード)を光源としたLED照明ヘッドにおいて、複数のLED光源が発する熱を放熱する放熱構造が知られている。例えば、特許文献1には、図6に示すように、反射板21の手前中央に配置された単一のLEDキャリア22に、出射方向が異なる2つのLED光源23を取り付けたランプ20が開示されている。LEDキャリア22は、水平に延在しており、その中央には、冷却フィン22aが設けられていると共に、その両端には、2つのLED光源23が取り付けられている。反射板21には、それぞれのLED光源23から出射された光を反射する2つの反射面が設けられている。LEDキャリア22が備える放熱フィン22aは、それぞれのLED光源23が発する熱を直接的に放熱するため、LEDキャリア22自体が完結した放熱部材として機能する。

従来のヘッドライトの図

従来の製品は、 「ヘッドライトが過熱しすぎないように1か所にまとめて光源を取り付けていたので照明指向性に制限があった」のです。

従来の製品は、一つの取付部材に複数のLED光源を取り付け、この取付部材を共通の放熱部材として用いることで、複数のLED光源の放熱を行っていました。
そのため、LED光源の配置場所は、LEDキャリアの両端など、取付部材の近くに設置することになり、LED光源の配置上の自由度が低かったのです。
また、共通の取付部材に複数のLED光源を離して配置しようとすると、大きくなった取付部材が光を遮ってしまい、暗くなってしまっていたのです。

市場性

この発明品は膠着したデスクライト市場を席巻する可能性があります。

デスクライト市場はニッチな市場です。
デスクライトに求められる機能は「手元を明るく照らすこと」ことです。
それ以外に特別な機能を求められていないのです。

LEDが普及した時は、まさにデスクライト市場を活性化させました。
電球からLEDに光源を変えるだけで明るさが増し、発熱問題も解決したのです。
LEDになる前のデスクライトのヘッドが加熱しすぎて火傷しそうになったのは良い思い出です。

しかし、それ以降は明確な機能革新が無かったため、どの製品も似たような機能となってしまいました。
技術が停滞すれば今度は低価格競争が始まります。
低価格競争は下限のある競争ですから、ある程度値下がりしたら終わってしまいます。
そして、単価が下がれば利益も下がる為、企業は新たな製品を作ろうとしても研究開発費を回収できなくなります。
そうして、デスクライトは儲からない市場となってしまいました。

そんな市場に乗り込んだのがバルミューダです。
市場を席巻したスチームトースターも以前はデスクライト市場のようでした。
トースター市場もデスクライトのような競争を得て儲からない市場になっていました。
そこにスチームを使うことと、デザイン性を付与することで商品に価値を生み出したのです。

デスクライトも同じように、 フォワードビームテクノロジー を使って機能性を上げ、デザイン性を向上させました。

現在は決して売れているとは言えない状態です。
バルミューダは広告戦略も上手ですから特許取得に合わせてこれから大きく動き出すかもしれません。
特に教育関連や、文房具に関する製品は購買力の高い女性に受けやすい分野ですから期待できると思います。

まとめ

◆バルニューダは異なる位置に光源を取り付けたデスクライトを発明した。
◆この発明によってユーザーは、「 机での勉強シーンで目線の先に影を作らない光によって手元が見やすくなり、勉強に集中できるようになります。
◆この発明は BALMUDA The Light として販売されています。

子どもの目を守る バルミューダ 太陽光LEDデスクライト BALMUDA The Light L01A-WH(ホワイト)

価格:36,868円
(2021/9/3 11:21時点)
感想(1件)

◆従来の製品は ヘッドライトが過熱しすぎないように1か所にまとめて光源を取り付けていたので照明指向性に制限があった
この発明品は膠着したデスクライト市場を席巻する可能性があります。

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