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食べても太りにくいお菓子登場!?秘密はイソマルデキストリン【特許出願】森永製菓のポテロング

こんにちは!ぱかぞーです!
今回は森永製菓株式会社のスナック菓子 に関する特許情報を紹介します!

*本記事では難解な特許を分かりやすく解説していきます。
本記事では特開2018-201371から文章と図を引用させて頂いています。
詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

【特許公報の利用について】

◆特許は権利者である企業が製造販売を独占的に行える排他的な権利です。
◆公的文章である為、企業は他の物よりも優れた点を嘘偽りない事実のみを書きます。
◆カタログやCMなど企業にとって都合のいい情報だけではなく、客観的な事実が特許では語られるのです。

【本記事を読むことで得られるメリット】

消費者は正しい情報を元に他社類似品と比較して購入することができるようになります。
◆特許を取得した企業に独占的排他的な権利を与えられることから投資家は該特許製品に価値があると判断できるならば投資対象となります。
◆業界人は競合他社の数年後の方針がわかるので将来性の市場戦略がわかるようになります。
就活生は今後数十年間務めるかもしれない会社の将来性を判断することが出来ます。

特許庁
こんな人向けの記事

●お菓子が好きでどうやって作られているのか知りたい人

森永のお菓子の秘密を知りたい人

●今後の森永の製品展開を知りたい人(業界人向け)

目次

  1. 出願人について
    「森永製菓株式会社」
  2. どんな発明をしたのか
    イソマルデキストリンを含有する水抜け剤を発明した。
    この発明は恐らく「ポテロングとして販売されています。
    *下記参照
  3. んな利益が期待できるか
    ノンフライでカロリーオフなのにサクサクして手で食べやすいお菓子を食べられます。
  4. 従来の製品はどんなものだったか
    生地の水分を効率的に飛ばすために、油を使用する必要があり、高カロリーとなっていた。
  5. 市場性
    もし特許と認められれば、森永製菓はお菓子業界を席巻する可能性が高くなる。
  6. まとめ

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感想(0件)

出願人(会社)について

【氏名又は名称】 森永製菓株式会社

森永製菓はお菓子メーカー です
森永製菓は「キョロちゃん」「ハイチュウ」「おっとっと」「ミルクキャラメル」など有名な商品を取り扱っています。
四季報によると、菓子業界では大手の立ち位置にあります。
日本初のチョコレート一貫製造開始しています。
売上は菓子、冷菓が主力で、健康食品、海外事業を育成中です。

森永製菓は1899年に事業をスタートしています。
1905年に現在のロゴマークである天使を模ったエンゼルマークが誕生しました。
1919年には、黄色の箱で有名なミルクキャラメルを発売しています。

森永製菓は「2030年にウェルネスカンパニーへ生まれ変わります。」という経営方針を掲げています。
「ウェルネス」とは、「いきいきとした心・体・環境を基盤にして、豊かで輝く人生を追求・実現している状態」ということです。
具体的には「顧客・従業員・社会に、心の健康、体の健康、環境の健康の3つの価値を提供し続ける企業になることを目指し、120余年の歴史で培った信頼と技術を進化させ、あらゆる世代のウェルネスライフをサポートしていく」ということです。

森永製菓は単にお菓子を製造するだけではなく、消費者の健康と地球の環境を重要視するようです。
我々の生活に深く関わる食品であり、製造行であるが故に地球環境も大切にする素晴らしい経営方針です。

決算情報2020年度2019年度
売上高1999 億円2088 億円
営業利益191 億円 212 億円
経常利益197 億円 219 億円
純利益134 億円 108 億円


売上高が2000億円です。
森永製菓は日本を代表する巨大企業です。

営業利益率は約10%です。
お菓子業界においては利益率が高い部類に入ります。
経済的に優良企業と言えます。

経常利益と営業利益は殆ど同じ金額となっています。
森永製菓は本業で稼いでいる安定した企業です。

純利益率は7%です。
大体3%を超えていれば十分ですから問題ありません。
また純利益は2019年度と比べて増益しています。
コロナ渦の巣ごもり特需の影響でしょうか。
森永製菓は財務的に問題のない会社と言えます。

どんな発明をしたのか

【請求項1】
  イソマルトデキストリンを有効成分とする、スナック菓子の水抜け向上剤。

森永製菓が発明したのは「 スナック菓子の水抜け向上剤 」です。
上記の文章を区切ってそれぞれを解釈をしていきます。

構成請求項1解釈
イソマルトデキストリンを有効成分とする、イソマルデキストリンは食物繊維の一種であり、色と匂いと甘さが無いのが特徴です。
   スナック菓子の水抜け向上剤。水抜けとは材料の水分を除去させること。水抜けが悪いとお菓子のサクサク感が少なくなってしまいます。

請求項1を構成分けすると、AとBの2つの構成から成り立つ文章であることがわかります。

構成Aはイソマルデキストリンという新しい材料を使っていることを説明しています
従って、イソマルデキストリンを使うことが発明の本質の部分です。

構成Bは用途の説明です。
本発明品はスナック菓子に用いられ、材料の水分を効果的に除去できることを説明しています。

では、この発明品は我々にどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか。

どんな利益が期待できるのか

【発明の効果】
【0011】
  本発明によって、新規なスナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤を提供することが可能になった。

この発明品によって、我々は「ノンフライでカロリーオフなのにサクサクして手で食べやすいお菓子を食べられます。

スナック菓子はジャガイモなどの材料を揚げる工程を経て製造されています。
なぜ揚げる必要があるかというと、お菓子のサクサク感を出すためです。
サクサク感を出すためには材料に含まれている水分を追い出す必要があります。
油で揚げると材料の水分が蒸発し、水分がなくなるのでお菓子はサクサクしているのです。
お菓子の袋を開けっぱなしにすると湿気てサクサク感が無くなるのは、お菓子に水分が含まれてしまうからです。

ノンフライ製法は材料を揚げずに熱風で仕上げて製造しています。
こちらも熱風で水分を除去することでサクサク感をだしています。
しかし、油で揚げるよりも熱風の方が水分を上手く除去できないので、ノンフライ製法のお菓子はサクサク感が足りなかったりするのです。

発明のイソマルデキストリンによる水抜け剤を使用すれば、熱風でも十分に水分を除去できるようになるのです。

従来の製品はどんなものだったのか

【背景技術】
【0003】
  成型ポテトチップスは、製造工程において、油で揚げる方法や、熱風で焼成する方法があり、最近では、過熱蒸気を用いた方法も報告されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、多くの場合、生地の水分を効率的に飛ばす、すなわち水抜けを良くするために、基本的に油を使用する必要があり、高カロリーとなってしまう。

従来のものは、 「生地の水分を効率的に飛ばすために、油を使用する必要があり、高カロリーとなってしまう のです。

 ポテトチップスのサクサク感を出すためにはどうしても油を使う必要があったのです。
ノンフライ製法のお菓子を食べたことがある人はわかると思いますが、
ノンフライ製法のお菓子は少し食感が異なっています。

この少しの違いがある為、現在もポテトチップスの製法がノンフライに置き換わらない要因の一つとなっているのです。
そして、油を使って製造することで、油を摂取してしまうのでカロリーが高くなってしまうのです。

市場性

もし特許と認められれば、森永製菓はお菓子業界を席巻する可能性が高くなる。

もし、油を使わずにより効率的に水分を除去できる方法が見つかれば、お菓子業界の製法をガラリと変えてしまう素晴らしい発明になります。
お菓子は太りやすい、健康に悪いと言われるのは油を使っていることが主な原因です。
油を使わなくなれば、お菓子として気にしながら食べる必要が無くなります。
お菓子はいっぱい食べたいけど健康を気にして控えている人が多く存在します。
その環境で、味も変わらないのにカロリーも低く、油を使わないお菓子が登場したらどうなるでしょうか。

本出願は未だ特許として認められていませんが、特許となれば森永製菓はお菓子業界を席巻する可能性が高まります。

まとめ

◆森永製菓はイソマルデキストリンを含有する水抜け剤を発明した。
◆この発明によってユーザーは、「 ノンフライでカロリーオフなのにサクサクして手で食べやすいお菓子を食べられます。
◆この発明はポテロングに利用されていると思われます。

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◆従来の製品は 生地の水分を効率的に飛ばすために、油を使用する必要があり、高カロリーとなっていた。
もし特許と認められれば、森永製菓はお菓子業界を席巻する可能性が高くなる。

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