今回は、下記の特許を解説します。
特許第7015690号(令和4年1月26日)
発明の名称「魚釣用リールスイッチ」
出願人「株式会社シマノ 」
*詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

- 出願人(会社)について
「株式会社シマノ」 - どんな発明をしたのか
「糸巻上げ用のモータを備えた魚釣用リールにおけるスイッチの操作感(クリック感)がより明確になり、操作性が向上する電動リール」 - どうやって発明したか
「魚釣用リールスイッチを、カバーシート開口部から露出させ、直接操作できるようにした。」
シマノは、変速機、ブレーキ部品などの自転車部品で世界首位の企業です。釣り具も展開しており、海外生産、販売比率高くなっております。上場もしており、売り上げは5000億円を超えている大手企業です。
「糸巻上げ用のモータを備えた魚釣用リールにおけるスイッチの操作感(クリック感)がより明確になり、操作性が向上する電動リール」

従来、釣糸を前方に向けて繰り出す魚釣用リールの一つとして知られている電動リールでは、リール本体に水深表示部を有するものが知られています。この水深表示部は、ケース状に形成され、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能な表示板を有するとともに、表示板の表示操作を行うための複数の操作スイッチを備えています。近年、このような水深表示部に採用される操作スイッチとして使用されるものとして、感圧センサーの表面にポリエチレンテレフタレート製のカバーシートにクリックエンボスを設けたものが提案され、操作スイッチを押圧したときにクリック感をもたせたものがあります。
しかし、魚釣用の電動リールを使用する釣り人が釣用手袋をしたまま、水深表示部の操作スイッチを操作するケースがあることから、操作時に操作スイッチを押し込んだ際により明確なクリック感が得られ、操作感を感知できることが求められており、その点で改善の余地がありました。
本発明は、このような課題を解決するために、操作感(クリック感)がより明確になり、操作性を向上させることができる魚釣用リールスイッチを発明しました。
「魚釣用リールスイッチを、カバーシート開口部から露出させ、直接操作できるようにした。」

本発明に係る魚釣用リールスイッチによれば、導電シートとカバーシートとの間に配置される可動接点体の凸曲部の少なくとも一部がカバーシートから露出した状態となります。この露出した可動接点体を基板側に向けて押し込むことで、操作感(クリック感)がより明確になり、操作性が向上します。特に、可動接点体を金属板製としたことで、より操作感が明確になり、仮に、使用者が、釣用手袋を使用していたとしても、操作感が明確に感知でき、誤操作を防止でき、より操作性が向上します。
シマノは、手袋をしていても操作感を感じられる電動リールを発明しました。
釣り人にもよりますが、多くの人は釣り竿のグリップを高めるために厚手のグローブを装着します。一方で電動リールのデジタル化が進み、スイッチが感圧式の液晶パネルを使用している製品が少なくありません。押圧式なので手袋をしていても反応しますが、電子音以外では押した感じがせず、動作が開始するまで不安になるものです。また、押圧式は使い続けると反応が悪くなったり、表面のシートが破ける可能性が高くなります。高額な電動リールを購入したのにスイッチが壊れて使えなくなるのは残念です。
そんな状況でシマノは、基板から伸びるスイッチをカバーから吐出させた物理的なボタンを備えた電動リールを発明しました。直接ボタンに触れて操作できるので、官能的に利用することが出来ますし、カバーが敗れることもありません。しかし、その反面、カバーとスイッチの隙間から水や埃が侵入する可能性が高まります。その点に関してもシマノは幾重にも特殊なシートを使うことで対策をしました。
この発明品は、ビーストマスター1000EJと、フォースマスター1000に新しい「タッチドライブ」機能として使用されています。
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