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シャンプーを変えたなら次はこっちを変えよう!スカルプケアができるドライヤー!

今回は、下記の特許を解説します。
特許第7008511号(令和4年1月13日)
発明の名称「ヘアドライヤの取付具およびヘアケア装置
出願人「シャープ株式会社 
*詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

図1 本発明の一実施形態にかかるヘアケア装置の外観構成を示す側面図

目次

  1. 出願人(会社)について
    シャープ株式会社
  2. どんな発明をしたのか
    ヘアドライヤに取り付けることで、ヘアドライヤから吹き出す風の温冷をより感じやすくすることができ、使用時に快適性をより向上させることができるアタッチメント
  3. どうやって発明したか
    本体部と施術箇所に接触する先端部を有する突起部とを備え、前記突起部が第1の部材と熱伝導率の高い第2の部材とを有し、前記第2の部が前記施術箇所側に位置しているドライヤーアタッチメントをドライヤーに取り付けた。

シャープ株式会社(出願人)について

 シャープは有名な家電メーカーです。2016年8月に台湾の鴻海精密工業の子会社になりました。上場しており、その売り上げは2.4兆円を超えています。日本を代表する巨大企業です。

どんな発明をしたのか

ヘアドライヤに取り付けることで、ヘアドライヤから吹き出す風の温冷をより感じやすくすることができ、使用時に快適性をより向上させることができるアタッチメント

図3 図1に示すヘアケア装置を構成するアタッチメントとヘアドライヤの外観構成を示す分解斜視図
チェックポイント

 ドライヤーでヘアケアだけではなく頭皮ケアもできるようになっていたが改善の余地を残していた!

 ヘアドライヤは、一端の吸気口から吸入した空気を加温して他端の排気口から排出することにより、温風を放出します。使用者は、ヘアドライヤからの温風を毛髪に当てることにより、毛髪を乾燥させることができます。近年のヘアドライヤには、温風を吐出して髪の乾燥やセットを行うだけでなく、イオンを含んだ風を送風することにより毛髪および頭皮のケア機能を備えているものがあります。このようなケア機能を有するヘアドライヤは、ヘアケア装置とも呼ばれる。
 また、頭皮のマッサージを行うために、ヘアドライヤの吹き出し口に、突起を有する取付具を取り付けることも提案されています。例えば、ヘアドライヤに対して着脱可能なカバーは、使用者の頭部の一部を覆うようにして使用されます。また、カバーは風路内に、使用者の頭部を刺激するための頭部刺激体を備えています。頭部刺激体は、指を模した複数の棒状体を有しています。ヘアドライヤを使用した場合、棒状体は使用者の頭部に接触します。 

 このように、ヘアドライヤの使用時に、突起が頭部に接触して頭部を刺激するような構成を有する取付具では、使用時の快適性のさらなる向上が求められています。そこで、ヘアドライヤの使用時の快適性をより向上させることのできるヘアドライヤの取付具およびヘアケア装置を発明するに至りました。

どうやって発明したのか

本体部と施術箇所に接触する先端部を有する突起部とを備え、前記突起部が第1の部材と熱伝導率の高い第2の部材とを有し、前記第2の部が前記施術箇所側に位置しているドライヤーアタッチメントをドライヤーに取り付けた。

図5 図3に示すアタッチメントを頭部(施術箇所)に当接させた状態を示す模式図
チェックポイント

 頭に接触する突起部を熱伝導性の高い部材にし、ユーザーの快適性を向上させた!

  本発明は、ヘアドライヤーから供給される風をアタッチメント内部の送風路を通過させて、ユーザの施術箇所へ送出することができます。アタッチメントには、先端接触部(先端部)を有する突起部が設けられています。そのため、ユーザはヘアドライヤーから供給されるイオンを含む風を毛髪または頭皮に当てながら突起部の先端接触部(先端部)を頭皮または毛髪に接触させて施術箇所のマッサージを行うことができるのです。

 本発明のアタッチメントは、ヘアドライヤーに取り付けて用いられます。アタッチメントは、基台部と突起部とを有しています。突起部は、第1の部材(棒状体41)と、第1の部材よりも熱伝導率の高い第2の部材(先端接触部42)とを有しています。第2の部材(先端接触部42)は、施術箇所側に位置しています。
 以上のように、本発明のアタッチメント2では、先端接触部42を構成する第2の部材は、棒状体41を構成する第1の部材よりも熱伝導率が高くなっています。
 すなわち、第2の部材は、第1の部材と比較して、熱が伝わりやすくなります。そのため、ヘアドライヤ3から温かい風が吹き出された場合には、第2の部材は第1の部材よりも温度が高くなる傾向になります。一方、ヘアドライヤ3から冷たい風が吹き出された場合には、第2の部材は第1の部材よりも温度が低くなる傾向になります。第2の部材は、施術箇所に接触するため、アタッチメント2が取り付けられたヘアケア装置1を使用するユーザは、温冷をより感じやすくなります。
 したがって、本実施形態にかかるアタッチメント2によれば、ヘアドライヤ3から吹き出す風の温冷をより感じやすくすることができ、使用時に快適性をより向上させることができるのです。例えば、ヘアドライヤから吹き出される風の温度に応じて、アタッチメント2の先端接触部42が温かくなったり、冷たくなったりすれば、頭皮をより刺激することができ、ユーザの使用時の快適性を向上させることができます。

まとめ

 シャープは、頭部に接触する部材を熱伝導性の高いものとすることで、ヘアケアとスキンケアを同時にできるドライヤーを発明しました。

 ドライヤーは日常的に使用する道具です。お風呂上りに髪の毛を乾燥させたり、出かける前に髪の毛を整える時に使います。毎日使うものですから、一時期マイナスイオンを発生させることでヘアケアが同時にできるドライヤーが流行しました。乾燥させる時に髪の毛へのダメージを少なくすることが出来たからです。しかし、頭皮に関してはあまり注目させていませんでした。頭皮はお風呂上りなど、温まった状態だと柔らかくなっており、マッサージの効果を発揮させやすい状態となっています。従って、ドライヤーする前にハンドマッサージをすることで、頭皮ケアをすることが出来るのです。しかし、お風呂上がりの忙しい時に、ハンドマッサージと髪の毛をドライすることを別々に行うことは効率が悪くなります。この点に目を付けたのがシャープです。既に、日常として根付いているドライヤーにマッサージ機能を付与できるアタッチメントを発明したのです。さらに、熱伝導性の高い部材を用いることで、頭皮に接触する部材をもドライヤーで温めることが可能となり、頭皮に直接暖かい部位を接触させることで、マッサージ効果を高める事ができたのです。

 この発明品は既に、「スカルプエステドライヤーシリーズ」として発売しています。
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