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美容は靴下から!?理学療法士が発明した!筋肉と靭帯を鍛えて「顔のリフトアップ」「偏平足改善」「浮足改善」

今回は、下記の特許を解説します。

特許第7005005号(令和4年1月7日)
発明の名称「靴下
出願人「株式会社Re-style・REVO  
*詳細を知りたい人は該当の特許番号から直接お調べください。

図1 本発明の第1の実施例に係る靴下の使用状態を示す斜視図

目次

  1. 出願人(会社)について
    株式会社Re-style・REVO 
  2. どんな発明をしたのか
    足のアーチ構造の所定のアーチ及びそれを支える靭帯等に押上げ力を作用させることにより土踏まずの形成を促進し、偏平足や浮き指の症状を確実に改善できる靴下
  3. どうやって発明したか
    足の骨格における三角形状のアーチ構造内の、親指から小指にかけて形成される凸状の横アーチを甲側に押圧する第1構造部と、小指から踵にかけて形成される甲側凸状の外側縦アーチを甲側に押圧できる第2構造部とにより、親指から踵にかけて形成される甲側凸状の内側縦アーチを甲側に間接的に押圧する押出し構造とを備えさせた。

株式会社Re-style・REVO(出願人)について

 Re-style・REVOは、美容と整体に関するインストラクターの育成研修事業、美容整体サロンの運営事業、美容品と化粧品とサプリメントの企画販売事業を行う会社です。上場しておらず、資本金は500万円なので中小企業です。設立は平成24年ですので、新進気鋭の会社です。

どんな発明をしたのか

足のアーチ構造の所定のアーチ及びそれを支える靭帯等に押上げ力を作用させることにより土踏まずの形成を促進し、偏平足や浮き指の症状を確実に改善できる靴下

2 同じく靴下の第1裏面域と第2裏面域を示す斜視図
チェックポイント

 偏平足や浮指は、足裏のアーチ構造を形成できないことが原因であり、靭帯や筋肉を鍛えることで改善する!

 最年、人が歩行するために必要な「土踏まず」が充分に形成されず、足裏が平らな、いわゆる「偏平足」、あるいは立位時に足の指が地面に付かない「浮き指」の状態である児童が増えていることが問題となっています。
  この偏平足や浮き指は、足の骨格におけるアーチ構造が充分に機能しておらず、足裏全体を使って地面をつかむことができないため倒れやすく、また歩く際の衝撃が吸収されず疲れやすさの原因となっていると言われています。
  これを改善するため、子供であれば裸足で遊ばせて足裏の靭帯(足底腱膜など)や筋肉を鍛えることで、アーチ構造の自然な形成されることも可能です。
 しかし、それでも改善が見られない場合には、歩行サポート器具などの装着、あるいは外科的手術によりアーチ構造を強制的に形成させることも行われるが、患者への負担が大きくなってしまいます。
  このため、従来の靴下において、足裏の外側部分に対応する部分を足裏の内側部分(土踏まず)に対応する部分よりも厚く形成することで、強制的に足裏が内側へ傾倒するようにした靴下が考案されています。
 この靴下を着用することで、足が地面に接地する際、足裏部分が足の外側へ逃げながら床面に接触することを防ぐことができるので、足裏全体を地面に接地させることができます。
  更に、一般には、足の土踏まずに凸状のパットを直接当てて、土踏まずに形成されるアーチである内側縦アーチを押し上げる足底板や中敷きも考案されています。
 そして、この足底板や中敷きにより土踏まずの空間を埋めることで、下がっていたアーチ部分を押し戻して骨格位置を正常化し、「偏平足」や「浮き指」による諸症状を改善することができるのです。

  しかし、従来の靴下は足裏部分が足の側外方へ逃げないように床面に接触させるだけであり、内側縦アーチが形成されるように作用するものではありません。
 また、靴下着用時には足裏部分が内側に傾倒するが、非着用時には足裏部分は足の外側へ逃げながら床面に接触することになり、偏平足や浮き指の症状を改善するためにアーチ構造を支える靭帯や筋肉に働きかけるものではなく、依然として偏平足や浮き指の症状が改善することはありません。
  更に、足の土踏まずに直接当てるパットも、土踏まずの空間を埋めて諸症状を改善するだけであり、内側縦アーチが形成されるように作用するものではありません。

  以上の課題を解決するために足のアーチ構造の所定のアーチ及びそれを支える靭帯等に押上げ力を作用させることにより土踏まずの形成を促進し、偏平足や浮き指の症状を確実に改善する靴下を発明するに至りました。

どうやって発明したのか

足の骨格における三角形状のアーチ構造内の、親指から小指にかけて形成される凸状の横アーチを甲側に押圧する第1構造部と、小指から踵にかけて形成される甲側凸状の外側縦アーチを甲側に押圧できる第2構造部とにより、親指から踵にかけて形成される甲側凸状の内側縦アーチを甲側に間接的に押圧する押出し構造とを備えさせた。

図3 同じく靴下着用時の足の骨格におけるアーチ構造を示す説明図
チェックポイント

 親指の付け根と、小指の付け根と、踵の3か所からアーチ状に押圧できるような厚みのある靴下とした!

 本発明の靴下は、足に装着可能な可撓性を有する基材と、足の骨格における三角形状のアーチ構造内の所定のアーチを、足裏側から甲側に向かって押し出すことにより、第1中足骨の骨頭から踵骨にかけて形成される甲側凸状の内側縦アーチを甲側に間接的に押動する、前記基材の足裏側に設けた間接押出し構造となっています。

 更に、足の骨格における三角形状のアーチ構造内の所定のアーチを、足裏側から甲側に向かって押し出すことにより、第1中足骨の骨頭から踵骨にかけて形成される甲側凸状の内側縦アーチを甲側に間接的に押動します。基材の足裏側に設けた間接押出し構造によって、アーチ構造内を構成する骨、靱帯、筋肉等の組織(以下、「アーチ内組織」とする)を介し、土踏まず付近に位置する内側縦アーチ及びそれを支える靭帯や筋肉に、足裏側から甲側に向かって押し出す力(以下、「押上げ力」とする)が作用します。これにより、内側縦アーチを支える靭帯や筋肉が強くかつ柔軟に鍛えられて土踏まずの形成が促進され、偏平足や浮き指の症状を確実に改善することができるのです。

まとめ

 Re-style・REVOは、偏平足や浮指を改善できる靴下を発明しました。

 従来の靴下は、土踏まずの以外の部分の厚みを増させたり、土踏まずを押し上げるようにしたものがありました。しかし、これらの方法は、足の筋肉や靭帯を鍛えるような思想のものではないため、偏平足や浮指を改善するものではなく軽減するものでした。そのことに注目した、出願人は靭帯や筋肉を鍛えられる靴下を発明したのです。この発明品の靴下を使用すれば、偏平足や浮指が改善していき、将来的には普通の靴下や裸足で歩行しても偏平足や浮指による悪影響がなくなるのです。

 この発明品は、「エアライズ」として発売しています。興味のある方は下記リンク先をご参照ください。

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